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2013年3月17日 (日)

ロシアの旅/大使の階段

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中庭を通り、KACCA (チケット売り場) で入場料を払って、エルミタージュの館内に入った。
入場料は400Pで、これは1200円ぐらい。
チケットはライサさんが買ってくれたけど、払ったのはわたしだ。

昼の11時半ごろで、まだそれほど混雑しておらず、まったく渋滞なし。
例によってクロークにコートを預ける。
そんなものは要らないと思ったけど、ライサさんはあっという間に音声解説器を借りてきてしまった。
英語の解説だったからさっぱりわからないのに。

入ってすぐに、池田理代子さん好みのとてつもなく華麗な階段がある。
あ、池田理代子さんというのは 「ベルばら」 の原作者だかんね。

これは 「大使の階段」 というのだそうだ。
各国の大使がここを通ってロシア皇帝に拝謁することになるんだけど、なにごとも最初が肝心だ。
ロシア人を田舎者とあなどる諸外国に対して、そのど肝を抜き、畏怖せしめ、心胆を寒からしめようというのだから、これでもかこれでもかと見栄を張りまくっているのは当然である。
でも、いわゆる成金趣味とは異なる、装飾といい、色の配置といい、すこぶる上品な見栄だから気にはならない。
階段のあちこちに彫刻が配置されているけど、薄ものをまとった徹底的に具象的な女神像なんかが多くて、これも観ていてこころがなごんでしまう。

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エルミタージュは、じつはひとつの建物ではなく、ロマノフ王朝の冬宮、小エルミタージュ、旧エルミタージュ、新エルミタージュ、エルミタージュ劇場という5つの建物から成っているのだそうだ。
のだそうだというのは、帰国してからものの本で知ったので、現地にいるときはあまりの華麗さに目がくらくらしてしまって、何がなんだかさっぱりわからなかった。

これらの中でいちばん大きいのが宮殿広場に面した冬宮で、すべての建物は内部でつながっているから、うろうろと見学しているうちに、わたしはいくつかの建物の中をさまよっていたらしい。
3番目の写真は旧エルミタージュへの入口にある孔雀石の置物。

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「ピョートル1世の間」 という部屋がある。
部屋の中に神がかり的美女とならんだピョートル大帝の肖像画がある。
わたしは勉強していたおかげで、ピョートル大帝の肖像だけは、どこで出会っても、あっ、これはピョートルだとわかるようになっていた。
鼻下にひげをたくわえた偉丈夫で、たいていは実物以上に立派に描かれているようである。

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つぎからつぎへとあらわれる華麗な部屋をぜんぶ写真で紹介したいところだったけど、なにしろ照明の不十分なところで、手持ち撮影だから、大半はピンボケで使い物にならなかった。
ここに添付した写真で、なんとかピントが合っているのは、そのへんの手すりだとか台座にカメラを乗せて動かないよう固定して撮ったものである。
またニェットおばさんに文句をいわれないかとハラハラしていた。

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