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2013年3月 3日 (日)

ロシアの旅/毛皮のコート

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冬のモスクワを散策していると、毛皮のコートを着た女性たちに出会う。
毛皮のコートなんてハリウッドの女優さんみたいで、さぞかし高いんだろうなあと、貧乏人の当方としては心配になってしまう。
日本でも女の子が無理して成人式に和服を買ったりするけど、和服なら金がなければ無理して買う必要はない。
しかしロシアではこれは女性の必需品だ。
街をぶらついているとき、あちこちで物乞いをしている老婆を見たけど、彼女たちも毛皮のコートを着ていた。

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いったい毛皮のコートというのはいくらぐらいするのかと、もちろん必需品としてのロシアでの価格を調べてみた。
モスクワに住んでいる日本人女性のブログによると、毛皮にはミンクやフォックスを使った高価なシューバと、羊の皮を使ったわりあい安価なドゥブリョーンカというのがあって、シューバのほうは日本円で30万から90万円ぐらいするとあった。
やっぱり高いと、この日本人女性もぼやいている。

そんなミンクのコートを着て、おんぼろバスに乗り、そのへんのスーパーで買い物をするのがロシアの女性だそうだ。
べつのサイトには、春になるとバーゲンをするので、モスクワの女性たちはその機会を利用して買うのだという情報も。
バーゲンでもけっしておどろくほど安くなるわけではなさそうである。

わたしのガイドをしてくれたかほりクンはまだ学生だから、典型的なドゥブリョーンカで、それでもえりや手首にはふさふさした毛がついていた。
値段はやはり十数万円はするらしい。

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服装に厳格なイスラム圏でも、男っていうのはかなりいいかげんだけど、女性がロシアに住むのはやはり大変だ。
そんな女房や恋人をもったロシアの男も大変だ。
日本の場合、和服は高価だということでどんどんすたれていったけど、ロシアの場合は、なにしろこれに命がかかっているのだ。
WWFの目もきびしいし、植物繊維や合成繊維が毛皮の代用になる日が来るのだろうか。

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雪のクレムリンの続き。
1、2、3枚目の写真はベム百貨店とそのあたり。
とにかく圧倒的な石の街である。

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