ロシアの旅/サウナ
ひとわたりヴァーゴ爺さんの家を見せてもらったあと、金髪クンと、あとから到着したMさんの3人でサウナへ入りにいく。
なんでこんな田舎にサウナがあるのかと不思議に思っていたけど、行ってみたらこれは村人が作った共同浴場のようなものだった。
木造の、いかにも手作りといった感じのログハウスである。
ロシアや北欧の国々の人たちはサウナが大好きなのだ。
ヴァーゴ爺さんの家からサウナまで百メートルぐらいだけど、それでもいちいち防寒装備で行かなくてはならないから大変である。
わたしはロシアの農民がはくような、ひざまであるフェルト製の長靴を借りた。
いちばん上の写真がそれだけど、これでわたしもいっぱしのロシアの農民みたい。
サウナの方式もきわめて原始的。
小屋の中に大きな窯があり、内部に熱せられた大きな石が入っていて、そこへ柄杓で水をぶっかけるだけである。
それだけでじゅうっと湯気が立ち上がり、それを3、4回繰り返すと屋内は猛烈に熱くなる。
Mさんはむかし、このサウナに入ったあと、すっ裸で雪の上を転げまわったという。
共同浴場だから女性とは交代で入ることになっていて、あとからイミナさんとママさんも入りに行ったそうだ。
小屋に入ってすぐのところに、マキを積み上げた脱衣場があるので、そこで服をぬぐ。
じゃんじゃん熱くしろってわけで、金髪クンが水をぶっかけると、湯気が上って、ものの数分で汗がだらだら。
サウナの壁に束にしたシラカバの枝がかかげてあった。
これで熱した体をびしびし叩くと健康にいいんだそうで、わたしと金髪クンもおたがいに股間などを叩きあった。
叩かなくっても、わたしはもともと健康なんだけどね。
サウナ内部の写真を撮るのには苦労した。
なにしろ外は厳寒の土地で、いきなり暖かな小屋の中に入るのだから、いっぺんでレンズが曇ってしまう。
わたしのカメラはハワイでも使用した防水カメラだったから、まだよかったのかも。
| 固定リンク | 0
コメント