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2013年4月14日 (日)

ロシアの旅/宮殿博物館

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宮殿に入るにはエスカレーターでいったん地下へ下りなければならない。
このエスカレーターは近代的なものである。
あとでわかるけど、修復まえのこの宮殿は、屋根は抜け落ち、残るのはほとんどレンガの壁だけというさんたんたるありさまだった。
それを復旧するついでに近代的な設備もいっしょに取り入れてしまえということで、その点では建物自体が美術品で、うかつに改修できない他の宮殿とはちがっている。

チケット売り場のわきに感じのいい喫茶店があったので、くたびれたわたしはここでイップクしていくことにした。
喫茶店も近代的なもので、こんなものが宮殿時代にあったはずはないから、やはりここは復旧と同時に近代化もされたところなのだろう。

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紅茶を一杯飲んだあとで館内散歩の開始。
展示品はきちんとガラスケースの中に置かれていて、博物館としては立派なものである。
王朝時代の宝飾品や銀製の茶飲み道具、古い硬貨、ナポレオン時代の衣装、軍服、サーベルなども展示されている。
石器時代の遺物じゃないかと思えるような、このあたりから出土したレンガや瓦のかけらなどのガラクタも展示されていた。
わたしにはぜんぜん興味のないものばかりだけど。

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修復まえのこの宮殿のようすをしめす模型が置かれていた。
6番目の写真がそのジオラマだけど、屋根も崩落し、そこかしこに雑草や樹木が繁茂する廃墟といっていいものだったようだ。
それが建築途中で放置されていたというのだから、現在あるこの宮殿は修復者が想像をふくらませすぎたものかもしれない。

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ある場所に金ピカの、これでもまいらねえかというほど豪華な部屋があった。
最後の2枚の写真がそれだけど、これはロマノフ王朝の宮殿はとっても豪華という先入観をもってやってくる観光客のために、必要以上に豪華な部屋を用意したものかもしれない。
これではサンクトペテルブルクのエルミタージュや夏の離宮なみだ。

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金ピカの部屋の中にエカテリーナの彫刻や肖像画が置かれている。
この部屋のためにみんな最近制作されたような感じ。
写真撮影はOKということだけど、最近のカメラにはビデオ機能がついているから、ついでに映像も撮ってみたら、近くに坐っていた監視のおばさんが何かいう。
かほりクンに通訳してもらったら、ビデオ撮影は禁止だそうだ。
禁止なものをブログで公開するのもわるいから、残念だけど映像はボツである。

この日のわたしは時間がなかったので、宮殿の一部しか観られなかったけど、前述したストリートビューで観ると、まだほかにもパイプオルガン設置のホールを含む複数のコンサートホールがあり、音楽を聴くための部屋はことさらに充実しているようである。
博物館には古書ルーム、美術館には彫刻専門の部屋などもあり、鉄のカーテン時代のファッションなんて部屋まであって、時間があれば (そういうものに興味があれば)、ここはもっとじっくり観る価値のあるところである。

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