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2013年4月13日 (土)

ロシアの旅/宮殿へ

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公園の池にはカモがいた。
カモには餌をやってる人がいた。
餌をやってる人にかほりクンが話しかける。
わたしはそれをぼんやり見つめる。
なんとなくホームドラマの主人公を演じている気分になってしまう。

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噴水を左手に見ながら歩いていくと、右手には3番目の写真のように、平地のまん中にひとかたまりの樹木が茂っている。
いまは冬だから凍りついて雪におおわれているけど、夏の写真で見るとこの平地は池だった。
つまりわたしたちは池にはさまれた遊歩道を歩いていたわけだ。
グーグルの地図を拡大してみたら、この人間だけしか通れない遊歩道でも、ちゃんとヴォズドゥシュアナ通りという名前がついていた。

ネットを捜索してみると、ロシアに住んでいる日本人のサイトなんてものもあり、そうしたものからもツァリツィノ宮殿の情報を見つけることができる。
ここでかってネオナチの若者たちによる殺人事件もあったなんて情報もある。
そういわれれば駅のまわりの雰囲気はあまり上等とはいえなかったけど、現在の公園はそんな物騒な事件とはまったく無縁のようで、時期によってはここで蜂蜜市なんてものが開催されることもあるらしい。

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ヴォズドゥシュアナ通りをぶらぶら歩いて、中世のお城みたいな赤レンガの橋をくぐると、宮殿の庭が目の前にひろがる。
庭の一角に水色のきれいな教会もたっている。
ストリートビューで観たら、秋のこの庭にはロダンの有名な作品、「カレーの市民」 や 「バルザック」、「考える人」 などの彫刻が置かれていた。
こうなると箱根の彫刻の森みたいなところだ。

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ツァリツィノ宮殿はエカテリーナの離宮として建設がはじめられ、完成しないまま放置されていたものだという。
現在のそれは、廃墟になっていた宮殿を修復して博物館にしたもので、完成してまだ間がないというから、ガイドブックに載っていなかったのはそれが原因かもしれない。

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