ロシアの旅/ライブハウス
かほりクンと別れてホテルにもどる。
まだ寝るには早い時間だったので、サンクトペテルブルクへ出かけるまえに発見したライブハウスに行ってみることにした。
ホテル・カレトニードボルの近くにはふたつのメトロ駅があり、かほりクンといつもデイトするのはプーシキン駅で、もうひとつはツヴェトノイ・ブェリヴァールという舌をかみそうな名前の駅である。
舌をかみそうな駅の近くにライブハウスがあるということは、3月4日のこのブログにすでに書いた。
この晩はこぬかのような雪が舞っていた。
住宅のあいだをぬけるとブェリヴァール駅まで近道である。
近道を使うなんて、わたしもいよいよロシア馴れしてきたみたい。
この店の名前はБард Клубで、ネット翻訳機能を使って訳してみたら、これは 「吟唱詩人クラブ」 というそうである。
店に入ったところはレコード屋、店内に別室への通路があって、その奥がライヴハウスになっていた。
2番目の写真で右側のカーテンの奥がそれ。
日本でもそうだけど、ライブハウスというものは、うす暗くて、じめじめして (いることはないと思うけど)、なれない人間がふらりと入っていくには不安があるところである。
でも前回ちょっとのぞいてみたときは、ミュージシャンたちが開演まえの楽器の調律をしていたから、まじめな店のようだったし、わたしのほうは身ひとつで、いざとなったらさあ殺せと開きなおる覚悟がある。
こういうのにかぎって災難にはあわないものである。
わたしが入っていったとき、すでに30人ぐらいの客があり、そのほとんどが40代50代くらいの年配者だった。
わたしはいちばんうしろのテーブルに座った。
ウエイトレスが注文をとりにきたから、とりあえずビール。
このくらいはちゃんと通じる。
この晩の演奏は若い男性ギタリスト2人と、ちょっと年配の女性ボーカルによる3人組グループだった。
ただロシア語のわからない当方にはフォークなのかジャズなのか、あるいは演歌なのかということはぜんぜんわからない。
ただ、女性の声には張りがあり、よくのびる声で、これはもうプロといった感じ。
ダンスホールとちがって、踊りだす人間はおらず、みんな聴くことに専念している店だった。
女性歌手には大きな拍手がおくられていたから、モスクワではかなり有名な歌手なのかもしれない。
とちゅうに休憩タイムをはさみ、後半も聴いているうちビールも2杯目になった。
夜の10時すぎに、ラストオーダーになったのか、ウエイトレスが勘定書きを持ってきたから、それをシオに引き上げることにした。
料金は、テーブルチャージが800P (2400円ぐらい)、ビールを2杯飲んで550P (1650円ぐらい) だったから、日本のライブハウスに比べてもそんなに高いというわけじゃなかった。
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