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2013年4月13日 (土)

ロシアの旅/ツァリツィノ宮殿

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動物園のあと、かほりクンがエカテリーナの宮殿を見たくないですかという。
そりゃサンクトペテルブルクで観てきたよというと、それじゃありません、わたしの家の近所にある宮殿ですという。
そんなものがあるのかいと、持参していたガイドブックを調べてみた。
見つからない。
クスコヴォという名所がモスクワの郊外にあり、小ヴェルサイユと呼ばれているそうだから、これのことかと思ったけど、それじゃありませんとのこと。

で、行ってみることにした。
この日は連日の散策で腰が痛かったから、早めにホテルに帰りたかったけど、かほりクンはなかなか容赦してくれないのである。

クレムリンからメトロで20分ほどいったツァリツィノという駅で下車した。
かほりクンの家はここからすぐ近くだそうだ。
それじゃあとでお母さんを呼び出しなさい、食事でもおごるからといっておく。

かほりクンの母親はイミナさんの親友だけど、今回はMさん夫妻は忙しくて母親と会っているヒマがないという。
せっかく日本から親友が帰国しているのに会えないのではつまらないだろうから、わたしがMさん夫妻に替わって食事でもおごろうという魂胆。
でもこのおかげで、わたしは旅行最終日にむずかしい問題から救われたのだから、やはりどこかに幸運があったようだ。

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ツァリツィノ駅からほんの百メートルくらい歩くと、道路を渡ったところにいちばん上の写真のごとき門があった。
門の内側は池のある広々とした公園になっており、その向こうには森も見える。
森の上にかほりクンのいうところのエカテリーナの宮殿が頭をのぞかせていた。
いまの季節だからすべてが雪におおわれているけど、女帝エカテリーナが宮殿を建てようと思ったのも納得できるくらい、自然がゆたかで美しいところである。

この宮殿について、帰国したあとでネットで調べてみた。
さすがはネットで、このブログがこの宮殿の本邦初紹介かと思っていたら、ちゃんといくつかの情報が見つかった。
正式名称はよくわからないけど、もともとはエカテリーナの離宮で、現在はツァリツィノ宮殿などとよばれているらしい。

この宮殿については、ロシア語もしくは英語でよければ、以下のホームページからストリートビューで宮殿内を見てまわることもできる。
http://www.tsaritsyno.net/ru/

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ツァリツィノの公園に立ち入るだけなら無料だ。
まだ観光コースに入ってないせいか、観光客は少なく、公園のそこかしこで地元の人たちが思い思いに散策したり、ジョギングやクロスカントリースキーに興じていた。

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門をくぐって雪におおわれた公園をゆくと、正面に池があって、ここにもクレムリンで見たような大きな白いドームがあった。
かほりクンにいわせると、この下に噴水があるのだそうだ。
音楽にあわせて水がおどる噴水だそうで、冬のあいだにその繊細な仕掛けが凍って損傷しないよう、カバーをかけてあるらしい。

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