古い情報誌
まもなく30年ぶりの沖縄・西表島に出かける予定だけど、べつにそれに呼応したわけじゃなく、部屋の本箱を整理していたら30年まえの 「BRUTUS」 が出てきた。
1983年8月1日号だから、掛け値なしの30年まえだ。
このときの号は 「カメラの新境地を探検する」 という特集号で、カメラについてあれやこれやと書いてあるんだけど、性能、機種など隔世の感がある。
なんといったってオートフォーカス・カメラがおずおずと登場したばかりで、駆動機構をボディにつけるかレンズ側にするかなんて、メーカーも試行錯誤のころだ。
どかんと見開きのコマーシャルはキャノンA-1のもの。
もちろんフィルム・カメラだ。
コダックもまだまだ元気で、未来にぜんぜん不安なんか感じてなかったようである。
サクラカラーも見開きだけど、この会社いまはどうなっちゃってるのか。
まだパソコンなんてものの影もかたちもなかった時代だから、この本に載っているフィルターを使ったテクニック、ブレやボスタリゼーションなどの芸術的表現など、こんなもん、いまアドビのフォトショップがあれば、部屋でいながらにして出来てしまうじゃんという感じ。
カメラ特集以外に連載もあって、村上龍がキザな小説を書いているし、まだ宗教にかぶれるまえの景山民夫や、まだ髪黒々の天野祐吉さんのエッセイなどがある。
こういう情報誌は30年ぶりぐらいに見ると、タイムマシンに乗って過去への旅をしているようなもので、すこぶるおもしろい。
ゴミとして出すつもりだったんだけど、ちょいと読み始めたら止まらない。
まだほかに古い 「POPEYE」 や 「Number」 なんかがあるし、困ったモン。
添付した画像はこの本のなかのコマーシャルに使われていたもので、腰のあたりがワタシ好み。
このモデルさんもいまでは、たぶん、50歳ぐらいになっているはず。
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