本の追記
朝刊さえあればブログのネタのひとつやふたつ、たちまちデッチ上げてみせると豪語するワタシだけど、今朝の朝刊をながめたらおもしろい記事がなーんにもないね。
マクロ写真でごまかそうと思っても、今日は撮影に出かけてないし。
それでちょっと過去のネタをひっぱり出す。
「大探検時代の博物学者たち」 という本のことをブログに書いた翌日の夕刊に、トゥアレグ族の記事が出ていた。
トゥアレグ族はサハラ砂漠に暮らす遊牧民だけど、最近のゴタゴタした周辺諸国の騒乱にまきこまれ、伝統的な生活があやぶまれているという。
新聞記事は彼らの窮状にもっと注意をはらってほしいというもの。
注意をはらわなけりゃならない窮状が多すぎるのが最近の世情の難点だよな。
それを読んでふたたび 「大探検時代の」 という本のことを、追記みたいなかたちで考えた。
大探検時代にアフリカは暗黒大陸なんてよばれていたけど、よく調べるとアマゾン流域やニューギニアなんかに比べれば、ずっと多くの王国、国家がならび建っていたということで、けっしておくれた大陸ではなかった。
ただ、その文化の大半がキリスト教徒を敵視するイスラム文化であったため、ヨーロッパからすれば未開で野蛮な土地ということになる。
服を着ていない、あるいは異様なファッションというのは、それぞれの地域の特色であって、それをもって文明化をうんぬんしていたら、当時の日本なんざ度し難い野蛮人の国ということになってしまう。
このトゥアレグ族という名前、どこかで見たなと思ったら、「大探検時代の」 に登場する女性博物学者のうち、アレクサンドリーヌ・ティニをサハラ砂漠で殺害したのが彼らだった。
ティニは猛獣に殺されたわけではなく、絶壁から落ちたわけでもなく、熱帯の瘴癘で倒れたわけでもない。
彼女の死のようすはよくわからないけど、惨殺されたと書いた文章もあるから、イスラム原理主義者の巣窟に飛び込んだアメリカ人みたいなものだったのかも。
これは、いわば異なる文化の衝突の犠牲者で、現在世界中でくりひろげられている対立と同じ種類のものではないか。
そうか、キリスト教徒とイスラム教徒の対立はそんなに根深いものだったのかと納得する反面、トゥアレグ族の生活基盤は強盗だったなんて説もある。
宗教対立だったのか、ネギをせおった鴨だったのか、そのへんに責任を持ちませんけど、数は少なくてもアフリカや中東の遊牧民族は手ごわい。
このブログでメアリー・キングズリーとマリアンヌ・ノースという、名をなした2人の女性博物学者を取り上げたけど、女性といえども危険はつねに身のまわりにあったのである。
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