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2013年6月

2013年6月28日 (金)

おお、なんていい風だ。
わたしの住んでいる大沢村は都心の一部にしちゃ緑の多いところで、今日あたり窓をあけておくと、さわやかな風がすいーっと吹き込んでくる。
こんな日に散歩に行ったらじつにいい気分だろうと思う。
しかし行かないのだ。
もったいないけど、まだ熱中しているのだ、金にもならない仕事に。

でもそれもどうやらヤマを越した。
散歩は明日行こう。
明日も今日みたいな風が吹くかどうかわからんけど。

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2013年6月27日 (木)

動く標的

「動く標的」。
観ました。
ひねたおじさんになっても、やっぱりおもしろい。

映画のラストは・・・・・・と書くと、ネタバレになっちゃうけど、こんな昔の、ある種のファンにとっては伝説的に有名な映画で、ネタをばらさないってことになんか意義があるんだろうか。
わたしはどうどうとバラしてしまうぞ。

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二転三転したあげく、自分の親友が殺人犯だったってことがわかり、主人公の私立探偵は、逮捕されたくなかったらオレを撃てという。
親友はいちどは拳銃を向けるものの、やはり撃てないといってうなだれる。
探偵は 「無理だな」 とつぶやいて、ここで映画はジ・エンド。
さて、これからが問題だけど、このあとはどうなっただろう。

私立探偵がドライに割り切って親友を刑務所に送ったか、あるいは 「無理だよな」 とつぶやいて、けっきょくなにもなかったことにして親友を放免したのか。
どっちを選んでもハードボイルドにふさわしい結末なんだけど、映画はその先を明らかにしない。
うーん、しびれるよなあ。

ポール・ニューマン扮するしがない私立探偵が愉快だけど、考えてみたらわたしもかなりしがないほう。
コーヒーの代わりに紅茶のティーバッグで、しょっちゅう二番煎じなんてことをやってるもんね。
うーん、身につまされる。

この映画、よく見るとオールスター・キャスト。
ポール・ニューマン、ローレン・バコール、ジャネット・リー、シェリー・ウィンタース、ロバート・ワグナー、ジュリー・ハリスなんて、中には古い人もまじっているけど、みんなそのまま主役が張れる役者ばかりだし、ロバート・ウェバーなんてしぶいわき役もそろっている。

監督のジャック・スマイトって人はそれほど名監督じゃないと思うけど、これはたまたまのまぐれ当たりというか。
すべてが調子よくいくと、傑作・佳作が生まれちゃうことがある。
007 「ロシアより愛を」 のテレンス・ヤングみたいなもん。

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2013年6月26日 (水)

熱中

ここんところブログ更新をさぼってるけど、こういうときは旅行に出かけているときか、あるいはまた1円にもならないことに熱中しているとき。
今回はあとのほう。
こんな入れ込むタチだから、それなりの天賦の才さえあれば、わたしだってひとかどのマンガ家になれていたかもしれないし、その熱意を株への投資や競馬のデータ収集にでもつぎこめば、わたしもいまごろ金持ち、有名人の末席に連なっていたかもしれないのに。

今日のBSでは、これからポール・ニューマンの 「動く標的」 が始まる。
若いころ観て感心した映画だけど、だいぶひねたわたしに同じ感動があるかどうか。

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2013年6月23日 (日)

八重山行き/あんとぅり

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かまどま荘の船でシュノーケリングに参加したとき、網取湾に上陸した。
網取は地元の言葉で 「あんとぅり」 と読むらしく、この海岸にはそう刻まれた石碑が建っている。

じつはわたしはまちがっていた。
わたしは30年まえ (昭和58年) にこの湾に上陸して、その海岸なかんずく海中の美しさに仰天し、今回の旅もその美しさが今でもそのまま保たれているのかを確認するのが目的だった。
ということはすでに書いた。
わたしはそこを崎山湾だとばかり思って、このブログでは崎山湾、崎山湾と連呼してきたのだけど、じつは30年まえに上陸したのはその手前の網取湾だったのである。

なんでそれがわかったかというと、今回の旅で崎山湾と思える場所に上陸してみた。
風景はむかしのままだったけど、上陸してすぐの場所に東海大学の研究所ができていた。
帰京してからあらためてグーグルの衛星写真で確かめたら、研究所があるのは崎山湾ではなく網取湾だったというわけだ。

崎山湾でも網取湾でも美しさが変わるわけじゃないからどうでもいいんだけど、30年まえと比べるとそこはいくらか様変わりしていた。
まず桟橋が立派なものになっていた。
はじめて見たときは、戦争中の遺物のようなくずれかかった桟橋だったけど、いまのそれはボートも横づけできるちゃんとした桟橋になっていた。
桟橋が立派になったのは、大学の研究所ができたせいで、昭和58年にはそんなものはなかった。

研究所といってもふだんは無人のままなので、はじめて見たときの原始のままの静寂はじゅうぶんに感じることができる。
ざっと遠景をながめてみると、まわりの風景はまったく変わっていない。
たぶん海の中も変わっちゃいないだろうと安堵する。

船長、つまりかまどま荘の主人がそのへんをひとまわりしてみましょうというので、海の中を視察するかわり、研究所のまわりを一巡してみた。
網取湾にもかっては集落があったそうである。
森の中には、サンゴの石垣や屋根瓦など、その建物跡がかろうじて残っていた。

この集落の人びとが離村したのは昭和46年だそうだから、沖縄の本土復帰の1年前で、わたしがはじめて訪れたときより10年ちょっと前である。
「あんとぅり」 の石碑には離村にいたった理由が刻まれていた。
それを読むと、この僻地の村にも300年以上の歴史があったことがわかる。
つまりこの村も、近代化やグローバル化という、なんとなく素晴らしそうで、じつは冷酷無慚な大津波の襲来により消滅したといえる。
それだけの期間、平和でつつましく生きてきた村が。

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2013年6月21日 (金)

八重山行き/シュノーケリング

ネタが枯渇したなんていっときながら、まだしつこく続きます、八重山紀行。
いっしょに行った連中がこれを楽しみにしてるらしいんで。

かまどま荘には大物釣りやシュノーケリングなど、いくつかのオプションツアーがあり、巨大シジミの掘り出しなんてものもある。
マングローブの根もとに棲む直径10センチ以上のこのシジミは、食べてもあまりおいしくないそうだけど、自称ナチュラリストのわたしは見てみたいと思う。
殻だけなら目の前の岸壁から見下ろすと、食後の残骸が転がっているのを見ることができる。
大シジミにかぎらず、トビハゼのような魚類、ノコギリガザミのような甲殻類、ウミニナのような巻貝の仲間など、マングローブの根もとというのは変わった生物の宝庫なのである。

ただ今回の旅ではそのオプションに参加する時間がなかった。
わたしに与えられた日数は1日しかなかったから、わたしが最優先で参加したのは、もちろんシュノーケリング。
マスク、シュノーケル、足ヒレに、必要ならライフジャケットを加えて、サンゴ礁の海で素潜りをするツアーである。
料金はひとり7千円だから、興味のない人にはちょっとツライかも。

船長の話では、西表のこのあたりには、オニヒトデの食害もないほとんど無傷のサンゴ礁が見られるという。
沖縄本島あたりではサンゴ礁の衰退が問題になっている。
原因についてオニヒトデの増加や、地球温暖化などを指摘する人もいるけど、やはりサンゴの大敵は人間であるとわたしは確信してしまう。
オニヒトデの増加そのものが人間、つまり大挙して押し寄せる観光客による環境汚染じゃないかと考えているのである。
まだ大挙といえるほど観光客は押し寄せておらず、おかげでサンゴが無事という西表の海がそれを証明しているではないか。

シュノーケリングで見てまわったのは3つのポイントで、テーブルサンゴ、枝サンゴと、いずれもみごとな天然モノ。
潮が引いているときには、泳いでいるとお腹をこすりそうになるくらい。
サンゴというのは見た目にはやさしそうでも、カミソリのように危険なところがあり、これでつけた傷はひじょうに痛いから要注意。

※カメラが壊れてしまったので写真アリマセン。
見たい人はネットで検索のこと。

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2013年6月20日 (木)

八重山行き/はなやか組

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このブログの左側にあるマイフォトのコーナーに、色気のない写真がずらりとならんじゃったので、このへんではなやか組の登場。
名前を調べるのがメンドくさいから勝手に調べてチョーダイ。
あちらには1年中だらしなく咲いている花が多いから、開花時期はあまりアテにならないみたい。

かまどま荘の庭にはパッション・フルーツの棚があり、実がぶらさがっていた。
これはトケイソウのような、大きくて風変わりな花が咲くことを知っていたけど、八丈島で見たかったのに見られなかったという記憶がある。

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海岸では地をはうグンバイヒルガオの花をたくさん見た。
葉っぱが軍配みたいだからの命名で、名前をちゃんと知っていたのは、ずっとむかし小笠原でも見たことがあるから。

花じゃないけど、オオタニワタリというシダの仲間の植物があり、これはそのへんの民家の庭にも植えられていて、べつにめずらしくもなんともない植物だけど、葉の先端の若葉の部分は食用になる。
ネギの代わりに沖縄ソバにものっかっていた。

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2013年6月19日 (水)

八重山行き/魚を釣る少年

団塊の世代にはなつかしい漫画家のつげ義春に 「紅い花」 という作品があって、その中にこまっしゃくれた言葉使いの少年が登場する。
都会からやってきた旅人が
「きみのかぶっているのはむかしの軍隊の帽子じゃないか」
「なかなか似合うぜ」 というと
「まず初めにサヨコがそう申しておった」 と答える。
サヨコというのがこの漫画のヒロインだけど、それはさておき。

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かまどま荘のまえの岸壁には、夕方になると釣りをする少年が現われる。
彼は宿の息子だけど
「名前はなんていうんだい」 と訊くと
「いちど教えたことを何度も聞かないでくれる」 と、大人みたいな返事をする。
わたしは 「紅い花」 を思い出してにやりとした。

釣りをする少年と書いて、山口百恵の 「いい日旅立ち」 という歌も思い出した。
たしかこの歌の歌詞に似たような情景をうたった部分があったはず。
幸せを探しに旅に出るにはちっと歳をとりすぎだけど、ぷらりとひとりで出かける旅人にはいくつになってもふさわしい曲なので、わたしはこの歌が好きである。
株の上り下がりに一喜一憂するどこかおかしな社会から、ほんのひとときでも離脱したいという現代人は少なくないにちがいない。

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少年はパンくずで魚を釣る。
かまどま荘から正面に夕日が見える。
テレビゲームに集中するわけでもなく、つめこみ教育を強制されるわけでもなく、自然のみを相手に成長する少年は、いったいどんな大人になるだろう。
だいたいこの非人間的な競争社会で、企業に勤めて出世することにどんな意味があるだろう。
こんな南方の島で民宿を引き継いで、父親から漁業を教わり、たまにやってくる旅人を迎えるような生き方のほうが、わたしにはよっぽどマシのような気がする。
少年の未来を見てみたいものだ。

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添付した写真のいちばん上は少年。
2番目はその少年を撮るワタシで、ネタバレだな。
3番目はたそがれ時の景色。

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2013年6月18日 (火)

甘ったれんなよ

今日の夕刊を見たら、安愚楽牧場がこてんこてんに叩かれている。
落ち目になるとあることないことボロクソにいわれるのは世の習いだから、眉にツバつけてながめておりますけどね。

××オーナー制度なんて聞くとなんとなくうさんくさいのが相場だけど、それでも安愚楽の場合、設立が1981年というから、破たんするまでになんだかんだで20年かかっているわけだ。
詐欺をする気ならもっと早く金を持ってドロンだろうから、すくなくとも最初のうちはまじめに経営し、それなりの配当もしていたんじゃないか。
バブルの破たんで銀行まで左前になったご時世、わたしゃ文句をいう気にはなれないね。
もちろん、そんなところに出資する金があるなら旅行に使いますっていう、わたしの懲りない性格もあるんだけど。

だいたい被害者が国家賠償の請求も視野にってのはなんなのさ。
金が儲かっているときはなーんにもいわず、損すると賠償しろだなんて、甘ったれるのもいいかげんにせいよ。
なんでわたしらの税金をそんなところに投資した人たちのために使わなくちゃいけないの。
金儲けは自己責任でやってくんなさい。

八重山のほうはもうネタが枯渇しました。

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2013年6月16日 (日)

はずれ

ひさしぶりに散歩に出かけてみた。
芝のあいだにネジバナが咲き始めた。
ずっとまえからこれのマクロ写真をねらってんだけど、あいにくわたしのカメラは修理中だ。

今年は2回偵察に行ってみたけど、ホタルはほとんど見られなかった。
当たり年とはずれ年があるとすれば、今年のホタルはハズレのよう。

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2013年6月15日 (土)

八重山行き/ぶーの家

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こないだ 「ためしてガッテン」 を観ていたら、カレーのなかの細菌には、加熱するとよけいに増加するものがあるなんていっていた。
手を洗うと逆効果なんて細菌もいるそうだ。
へえっと感心。
細菌のしぶとさに感心したわけじゃなく、そんなに細菌に神経質になってどうすんのといういう意味の感心。

わたしはカレーというのは食あたりしにくい食べ物だと思っていた。
だいたいカレーで食あたりなんて聞いたことがない。
ひょっとするとカレーのあの辛味には殺菌効果があるんじゃないかと思っていたくらい。
いくらがんばってもこの世から細菌を完全に根絶するなんてことはできっこないのだから、そんなに危険視して敬遠ばかりしていると、人間の体にそなわっている自然の抵抗力をますます減少させるだけじゃん。

そういう話題とはまったく、ぜんぜん関係ないけど、西表島では 「ぶーの家」 という食堂で2回もカレーを食べた。
ぶーというのはこの家で飼われているイヌのことだそうだ。
あいにくわたしたちが行ったときその姿は見えなかった。
店の主人は品のいい女性で、地元の人ではなく関西出身だという。
関西出身の女性がどうして西表島で食堂をやっているのか、詳しい事情は聞いてみなかったかわりに、ヒトのわるいわたしは、若いころはさんざん男を泣かせたんじゃないですかなんて訊いてしまう。

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サマセット・モームの小説にはよく、本国から遠くはなれた異郷で、ホテルやレストランを営む英国婦人というのが出てくるけど、この人にもきっと恋愛や結婚やその破たんや、あげくの果ての厭世観など、いろいろ波乱万丈の過去があったにちがいないと、勝手に空想するのは楽しいことである。
ウチの亭主ですか。
いま町内のゲートボール大会に行ってますよなんていわれるとぶっこわしだから、あまり深く追求しないのである。

わたしたちは屋外のテラスで食事をした。
テーブルの上に 「ナショナル・ジオグラフィック」 や田中一村の画集、離島の写真集などが置かれていた。
東京のレストランや床屋でさえ、マンガや週刊誌ぐらいしか置いてないことを思えば、なかなかレベルの高い店である。

食事中、向こうの木の枝に赤い鳥がとまった。
双眼鏡を持っていなかったのでビデオカメラの目いっぱい望遠側で撮っておき、あとで確認したらアカショウビンだった。
ああ、あいつはこのあたりで子育てをしてるよと、これはかまどま荘の主人の話。
こんなめずらしい鳥が人家の近くで見られるのである。

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2013年6月14日 (金)

八重山行き/イダの浜

イダの浜の意味はよくわからないけど、西田と書いてイダと読むらしい。
もともとはイリダだったものがなまってイダになったのかも。

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この浜は船浮集落から500メートルぐらいしか離れていない。
にもかかわらず、ここには原始のまんまの砂浜が見られる。
オーバーじゃない。
なにしろだだっ広い珊瑚の海岸にまったく人工物が見当たらないのだ。
しいていえば、遠方の岬に小さな無人灯台、そしてふらふらと迷いこんでくる都会人のために、小さな標識があるくらいのものだ。

じつは浜から森の中へ分け入ると、キャンプ場の痕跡や、作りかけでなぜか放置されている公衆トイレなどがあるんだけど、人間がそういうものの維持補修をちょっとサボると、熱帯、亜熱帯では植物の成長が早いから、たちまちもとの黙阿弥になってしまうのだ。

この浜の美しさを知りたい人は、「イダの浜」 というキーワードで画像を検索してみるとよい。
びっくりするくらいきれいな写真がたくさん見つかる。
わたしのカメラはさっさと壊れてしまったものだから、ここにのせた写真もネットで見つけたものだ。

外国には美しいビーチがたくさんあるけど、これほどきれいな浜辺があるなら、そんなところに行く必要はゼッタイにない。
惜しむらくはリゾートとしての設備が皆無という点だけど、これはわたしみたいな人間には長所でもある。
リゾートに行きたい人はハワイでもプーケットでもマルタでも (わたしの行ったことのあるトコばっかりだ) 好きなところへ行ってもらい、天然自然の豊富な海を愛する人はイダの浜に行けばよい。
わたしも外国はやめて、これからは西表に通おうかと思っているくらいだ

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2013年6月13日 (木)

今日の新聞

雨に降り込められて新聞を読む。
木曜日は週刊文春と新潮の広告が載る日である。
最近この両者を買ったおぼえがないけど、広告につられて買ってみたものの、ガセネタまがいの記事が多かったってのが理由だ。
今日の文春の広告を見たらスキャンダル総選挙という特集の中に、「NHKがお蔵入りにした 『あさイチ』 有働由美子のヌードシーン」 という見出しが!
おおっと、わたしのこころのうちにどよめき。

民放のアナがヌードになっても驚かないが、あの由美子チャンがヌードになったら、これは見たいよな。
買おうかしら、週刊文春。
でもどうせガセネタなんだろうなあって、うじうじ。

新聞にもうひとつ気になる記事。
「人工乳房に保険適用」
わたしの知り合い (男) にいま乳ガンじゃないかと悩んでいる人がいて、これはいいニュースだ。
彼に教えてやらなくちゃ。
でもよく読んでみたら、対象は乳ガンで乳房内の乳腺を全摘した患者とあった。
男にも乳腺なんてものがあるのかどうか、誰かオセーテ。

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八重山行き/秘境

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秘境というものが絶滅危惧種であることは、そのへんのタレントさんが北極点に行き、80歳のじいさんがチョモランマに登ってしまうくらいだから、とっくに知られた事実である。
こういう時代における秘境というものはどんなものだろう。

かまどま荘に泊まって翌日の朝っぱら、O君と散歩に出た。
船浮の集落から山越えで500メートルばかり行くと、イダの浜というところへ出る。
ここは山の中の小みちだけど、周囲の樹相はまさに亜熱帯のそれで、アダンやソテツ、ヤシ、ガジュマル、パパイヤ、サキシマハマボウ、イヌビワ、そのほかあまり内地では見かけない植物が繁茂している。
ナチュラリストにはこたえられないところだ。

とちゅうでセマルハコガメに出会った。
この往復だけで4匹も見た。
あとから出かけたW君夫婦は1匹も見なかったというから、セマルハコガメを見たい人は早朝に出かけるといい。
東京やニューヨークのような文明社会では、街中で野生のカメに出会うことはあまりないから、やはりここは秘境といっていいだろう。

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このカメはすごい。
なにがすごいかというと、甲羅に首と手足をひっこめると、すべてがぴったり密閉されて、それこそとりつくシマがないという状態になってしまうのだ。
文明の怠惰にどっぷりつかったわたしらは、このていどでも感心してしまうのである。
セマルハコガメでよかった。
ワニやアナコンダみたいなのが出てきたら、とてもわたしらの手におえない。

ちなみに船浮にはイリオモテヤマネコの発見捕獲の地という碑がある。
小動物や昆虫に範囲をひろげれば、まだまだ西表には新発見が数えきれないほどあるだろう。
わたしはそこまで探求に熱心ではないけど、そういう自然に囲まれているというだけでしみじみと幸せを感じてしまう人間である。
つまりこの時代における秘境というのは、文明社会のゴタゴタに疲弊した現代人に、癒しの効果をもたらしてくれるものであればいいのである。
なにも猛獣や毒蛇が出てこなくても。

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2013年6月12日 (水)

キャデラック・レコード

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先日BSで放映された 「キャデラック・レコード」 という映画を観た。
1950年代から60年代にかけて、黒人音楽をもっぱらとして有名になったチェス・レコードの歴史をなぞる劇映画だけど、わたしの知っている歌手たちがぞろぞろ登場するのがタノシイ。
白人オーナーを別にすれば、主人公はマディ・ウォーターズだし、彼とバンドを組むリトル・ウォルター、チャック・ベリー、ハウリン・ウルフ、ウィリー・ディクソン、このブログでも取り上げたことのあるエタ・ジェイムスなどである。
けっして日本でポピュラーといえない面々ばかりだけど、すくなくともストーンズやエリック・クラプトンに狂ったことのある世代ならおなじみの歌手ばかりだ。
若いころのストーンズまで出てきちゃう。

リトル・ウォルターがすぐ拳銃をぶっぱなす粗野な男として描かれているのは、ま、じっさいにそうだったかもしれないから文句はいわない。
チャック・ベリーが白人娘を車にひっぱりこんじゃうのも、じっさいにそういうことがあったのかもしれないから文句はいわないけど、これは当時としちゃあ、ヘタするとKKKのリンチにあって奇妙な果実にされかねない危険な行為だ。

エタ・ジェイムスがスカウトされるなり、ここでやるの?なんてモノわかりがいいのも、じっさいにそうだったかもしれないから・・・・・
いや、このへんは最近のアメリカ映画のワンパターンだよな。
女がものわかりがよくて、すぐに寝ることにしないと脚本が通らないんだろう。
ワタシ、そんな気前のいいオンナの人に出会ったことないぞ。

エタを演じているのはあのビヨンセだけど、本物のエタの若いころは、ゴムマリみたいに健康的な女の子で、ラブロマンスよりはコメディーがふさわしそう。
そういう女の子に、ここでやるの?といわれても、なんかドッジボールでも始めるみたいで、よろこぶ男はあまりいないような気もするんだけどね。
聖女のように貞淑な女にしろとはいわないけど、エタの崇拝者としてはそのあたりがちと気になる。

ハリウッドもそうだけど、戦前のあちらの芸能界なんてふしだらが氾濫していたんだろうなあって、いろいろ想像をふくらませることができて、「キャデラック・レコード」 はそういう価値のある映画だ。
ほかの価値はあまりない。

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八重山行き/かまどま荘

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石垣島から連絡船を乗り継いでついたのが、船浮という人口50人ぐらいの集落だ。
小さな部落だけど、桟橋はなかなか立派である。
わたしは日本国民として、沖縄の人たちには肩身のせまい想いをずっといだいてきたから、桟橋が立派であることになんの異存もない。
桟橋から宿の 「かまどま荘」 まで徒歩30秒くらいだ。

スイマセン、予約してある者ですと声をかけると、若い娘さんが出てきた。
これがこの宿のおかみさんだった。
いや、おかみさんというと語弊がある。
“おかみさん” という言葉には、太って陽気な40、50代の主婦というイメージがあるけど、出てきたのはアスリートのようにきりっとした若い女性で、わたしなんかからすればまだ娘みたいな人だった。

こういう人をなんと呼べばいいだろう。
“女将” というと和服を着ていなければならない。
“マダム” というとダイヤの耳飾りをつけていなければならない。
どうもいい言葉が思い浮かばないねえ。
彼女はパンを焼くのが趣味で、ふだんでもダブルボタンの白いコックさんみたいな制服を着ていることがある。
シェフなんてのはどうだろう。
彼女には2人の子供がいるから “ママシェフ” だな。
うん、これで行こうと、水中写真という目玉を失ったわたしはロクなことを考えない。

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ここに載せた写真は、いちばん上が桟橋のようすと、2番目が桟橋から見た集落のようす。
下はかまどま荘のあたり。
あまり秘境には見えないけど、それもそのはず、電気・ガスは当然として、インターネットもつながるし、ということはここは世界ともつながっていることになる。
どうもいまどきの世界にほんとうの意味での秘境なんて存在しないようである。

そしてかまどま荘では、焼きたてのパンさえ食べられるのである。
わたしは和食の食べられるところで、無理してパンなんか食べない人間であるけど、友人たちにすすめられてちょいとかじってみた。
グーである。

ということで、始祖鳥かなんかが飛んでんじゃないかと期待していた船浮については、ちょっと想像とちがっていたけど、集落の背後にはほんものの、原始のままの秘境が広がっているというのはウソじゃない。

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2013年6月11日 (火)

八重山行き/防水カメラ

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ぶっちゃけた話。
忘れ物はぜんぶもどってくるようだけど(まだ引き取りに行ってない)、トホホな話には続きがあるのである。

このブログで美しいサンゴ礁の写真が見られると期待したアナタ。
そういう人はあまりいないと思うけど、期待した人がほんのすこしでもいた場合にそなえて、あらかじめことわっておく。
なかなかそうは問屋が卸さないのだ。

この旅にはわたしのとO君のと、あわせて2台の防水カメラを持参した。
ハワイの写真でおわかりのとおり、これはコンパクト・デジカメといえども、その水中での撮影能力は馬鹿にできない。
O君のカメラだって、ハワイではちゃんと海底のトビエイの写真なんか撮れたのだ。
それなのに、ああ、それなのに。

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シュノーケリングに出発するまえ、宿のまえの海でカメラの防水テストをしてみた。
ほんの浅いところだったのに、水につけたとたん、まずO君のカメラがばったりと息絶えた。
続いてわたしのカメラでやったら、これも2、3枚撮っただけで、ウンともスンともいわなくなった。
なんだ、なんだ、この期に及んでと怒り狂ったものの、けっきょく水中写真はそれっきりぜんぜん撮れず仕舞い。
ニコノスを使ったことのあるわたしには、ちょっとお手軽すぎるのが気になっていたけど、やっぱりコンパクトカメラの防水機能なんてオモチャである。

というわけでここにあげた2枚の写真が、今回の旅で撮ったわずかな水中写真なのだ。
美しいサンゴ礁の写真はいくら待っても出てきませんヨ。

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2013年6月10日 (月)

八重山行き/遺失物のその後

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月曜日になった。
警察に電話してみたら、遺失物はそっくり見つかったようだ。
現金もそのまんまだっていうから、なんのこっちゃ、人騒がせな。
じょじょに幸運がまいもどってくる感じ。
ブログもじょじょにやる気が湧いてくる感じ。

添付した画像は西表島で出会ったセマルハコガメですけど、ひっくり返してもすぐ起き上がる。
人生は七転び八起きであることを証明するような生き方をしてらっしゃいます。

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2013年6月 9日 (日)

八重山行き/首の皮1枚

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「あなたのケータイが拾得物として警察に届け出がなされています」
土曜日に、こんな連絡がauからきた。
置き忘れたケータイが発見されたようだ。
いそいで警察に電話してみたら、担当が帰ってしまったらしくて事情はさっぱりだけど、現金はともかくとしてほかの忘れ物は返ってくるかも。
人生のツキに見放されて、これからは石のようにひたすら落ちるだけなんじゃないかと考えたのが、首の皮1枚でつながった感じ。
やれやれ。

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2013年6月 8日 (土)

八重山行き/とほほ

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やれやれ。
やれやれ・・・・・・

天国から地獄というのはこういうこと。
ロシアでは驚異のバカつきだったのに、今度の沖縄行きでは驚異のツキ落ちだ。

旅の荷物をふたつに分け、パソコンやケータイなどの貴重品は小さなリュックにまとめておいたんだけど、それを、なんと羽田行きの列車内に忘れちゃった。
あわてて手配してもらったけど、とうとう見つからずじまい。
さいわい飛行機のチケットは同行する友人が一括して持っていたし、現金はもうひとつの荷物に分散してあったから、旅は続行可能だったけど、トホホである。

しかもこのトホホはまだ続きがあるのだ。
思い出すだけでもムカつくから、以後、この件についてはあまり書きません。

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2013年6月 2日 (日)

連絡

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今日から5日間ばかり沖縄行きです。
なんで梅雨の時期に行くのかというと、そりゃもちろんツアーが安いからで、ほかに理由はナーンにも。
毎日雨に降り込められてとってもつまらない旅になるかもしれませんが、その場合は宿で酒でもくらってごろごろしていることにします。
ブログもそのあいだお休みです。

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