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2013年6月12日 (水)

キャデラック・レコード

Cr

先日BSで放映された 「キャデラック・レコード」 という映画を観た。
1950年代から60年代にかけて、黒人音楽をもっぱらとして有名になったチェス・レコードの歴史をなぞる劇映画だけど、わたしの知っている歌手たちがぞろぞろ登場するのがタノシイ。
白人オーナーを別にすれば、主人公はマディ・ウォーターズだし、彼とバンドを組むリトル・ウォルター、チャック・ベリー、ハウリン・ウルフ、ウィリー・ディクソン、このブログでも取り上げたことのあるエタ・ジェイムスなどである。
けっして日本でポピュラーといえない面々ばかりだけど、すくなくともストーンズやエリック・クラプトンに狂ったことのある世代ならおなじみの歌手ばかりだ。
若いころのストーンズまで出てきちゃう。

リトル・ウォルターがすぐ拳銃をぶっぱなす粗野な男として描かれているのは、ま、じっさいにそうだったかもしれないから文句はいわない。
チャック・ベリーが白人娘を車にひっぱりこんじゃうのも、じっさいにそういうことがあったのかもしれないから文句はいわないけど、これは当時としちゃあ、ヘタするとKKKのリンチにあって奇妙な果実にされかねない危険な行為だ。

エタ・ジェイムスがスカウトされるなり、ここでやるの?なんてモノわかりがいいのも、じっさいにそうだったかもしれないから・・・・・
いや、このへんは最近のアメリカ映画のワンパターンだよな。
女がものわかりがよくて、すぐに寝ることにしないと脚本が通らないんだろう。
ワタシ、そんな気前のいいオンナの人に出会ったことないぞ。

エタを演じているのはあのビヨンセだけど、本物のエタの若いころは、ゴムマリみたいに健康的な女の子で、ラブロマンスよりはコメディーがふさわしそう。
そういう女の子に、ここでやるの?といわれても、なんかドッジボールでも始めるみたいで、よろこぶ男はあまりいないような気もするんだけどね。
聖女のように貞淑な女にしろとはいわないけど、エタの崇拝者としてはそのあたりがちと気になる。

ハリウッドもそうだけど、戦前のあちらの芸能界なんてふしだらが氾濫していたんだろうなあって、いろいろ想像をふくらませることができて、「キャデラック・レコード」 はそういう価値のある映画だ。
ほかの価値はあまりない。

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