エジプトの政変
エジプトで政変だ。
ああ、ムラバクを退陣に追い込んだアレでしょ。
え、ちがう?
それじゃタクシム広場のデモのことかい。
あれはイスタンブール?
どうも最近の中東はめまぐるしくて、話が混乱していけないね。
今度はなんの騒ぎだい。
エジプトでは改革派と保守派が拮抗している。
こちらとあちらの支持者が半々なら、大統領はふつうは両者の和をはかるべきなんだろうけど、なんたって舞台はアノ中東だ。
選挙で選ばれたのはこっちだってわけで、ぜんぶ自分たちの都合のいいようにやっちまおうとする。
その都合の中には、いうことをきかない、あるいは方針が一致しない軍部の改革も含まれる。
だから軍部にとっちゃ、国内の騒乱はそうはさせないというもっけの僥倖。
てっとり早いのが今回のクーデターだ。
本音とたてまえを使い分けるアメリカも困ってんだろうなあ。
民主的な選挙で選ばれた大統領をひきづりおろすなんて行為は、民主主義の番犬を自認する米国にはもちろん許せることではない。
しかしひきずりおろされた大統領は、アメリカ嫌いで知られたムスリム同胞団の人である。
しかも当初は温厚な人かと思ったら、じょじょに強権を発揮してきた。
軍部のほうはアメリカと仲がいい。
だから、ひょっとすると影で煽っているのはアメリカかもしれないと思われるのがアメリカのつらいところだけど、なにしろ本音とたてまえが食い違う米国の前科は数知れずだからねえ。
エジプトもイスタンブールも、旅行するのにだんだん不安な国になってきた。
旅好きとしては困ったモン。
車が使えないと夜遊びにも行けないから、ひたすらブログの更新に熱が入っちゃう。
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