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2013年7月28日 (日)

ヒマつぶし

図書館で借りてきた本を読んでいる。
佐野眞一って人の 「沖縄・だれにも書かれたくなかった戦後史」 という上下2巻。
ほう、いまごろ沖縄の勉強かいといわれそう。
この作家の本は過去にも、このブログで取り上げた 「阿片王」 や 「満州の夜と霧」 を読んだことがあるけど、まあ、とにかく、読み出すとやめられないおもしろいノンフィクションである。

おもしろいけど、それっきり。
この作家は新聞の3面記事を掘り下げるみたいなことが得意らしく、3面記事というのは1面記事よりおもしろいのが当然だけど、それ以上のものはあまりない。
むかし読んだ 「あゝ野麦峠」 の山本茂実って人もそうだったけど、じつに丹念な仕事をするくせに、そしておもしろい文章を書くくせに、崇高なものや芸術性を感じない作家というものは存在するのである。
もちろん3面記事から真理や哲学を汲み取る人もいるだろうけど、わたしの場合おもしろいというだけで、それ以上のものはなにも感じない。
困ったもんだという苦情が、わたしのほうに向けられても文句はいいません。

まだ全部読んでないんだけどね。

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