八重山行き/サンゴ礁の魚
今回の旅でわたしの目的はサンゴ礁を見ることだった。
サンゴ礁にはたくさんの魚が棲んでいる。
それもどうしてこんなにといいたくなるくらい、色彩ゆたかなものが多い。
どうしてサンゴ礁の魚はあんなに派手なのか。
ダーウィンの進化論からすれば、カラフルなサンゴ礁のあいだに棲むのだからカラフルなほうが保護色になるってことかもしれない。
しかし、たとえば赤い色がサンゴの中で目立たないのならば、すべての魚が金目鯛みたいな色にならなければならない。
あんなふうにてんでんばらばらな色彩になるとは考えにくい。
進化論を根拠にする場合、もうひとつ考えられるのは、まわりに色彩があふれているところでは、さらに派手にしないと伴侶を見つけられないってことがある。
他人(他魚)とすこしでも異なる色彩・模様の魚ばかりが子孫を残すことになって、それで派手さがどんどんエスカレートしちゃったんだろうということになる。
中にはまるでなんかの悪ふざけとしか思えない模様のモンガラカワハギなんてのもいるけど、おかげで彼らは仲間同士を間違えようがない。
そんな理屈がまかり通るなら、マグロやサンマだって派手になるはずだという人がいるかもしれない。
しかし外洋を泳ぐ魚とサンゴ礁の魚では条件が異なるのである。
サンゴ礁ではかくれるところがいくらでもある。
外洋にはそんなものはないし、目立つということは捕食者にも被捕食者にも命とりだ。
こういう理由でサンゴ礁の魚たちは派手になり、おかげで水族館も目玉に不自由しなくなったのではないか。
派手な魚は不味いという説もあるけど、沖縄方言でイラブチャー(アオブダイ)の刺身はなかなかうまい。
アオブダイというのは出っ歯でサンゴをぼりぼりとかじっているいる魚で、サンゴ礁ではめずらしくないし、沖縄では魚市場にもたくさん上がっている。
やはりそうとうに派手である。
もっとも青いのは皮だけで、肉は白身でタイに似ている。
添付した画像はネットで見つけたもの。
わたしの防水カメラはまだ壊れたままなので。
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