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2013年8月 7日 (水)

奇説

「原爆の日」 のつぎは 「終戦の日」 だ。
また靖国がどうなるかって、中国や韓国もかたずを呑んでいるにちがいない。
いったいいつまで続く泥ねいぞって気持ちだけど、昨日の夕刊に古市憲寿クンという若手の論客が、「知ったかぶりをして戦争を語るのはやめよう」 という奇説を発表していた。
なんだ、この若ぞうがと疑惑いっぱいのまなざしで読み始めたんだけど、これは卓見だ。

この時期になるとあちこちで、戦争を忘れるな、風化させるなということで、いろんな催し物が開かれたりする。
ウチの朝日新聞なんか 「語り継ぐ戦争」 なんてキャンペーンを、この時期以外にもやっている。
日本の右傾化を案ずる人たちも、ようするに日本がまたかっての軍国主義に逆戻りし、同じことを繰り返すんじゃないかと心配しているらしい。
だからすぐに過去の歴史をひっぱり出して、教訓にするとほざく。
戦争を忘れさえしなければ、悲劇をけっして繰り返さないと信じているらしい。

しかし世界はどんどん変化しているのだ。
植民地主義や覇権の時代がもういちど来るだろうか。
腕力がすべての大国アメリカでさえ、ベトナムやイラク、アフガンで手痛い反撃をくらって、けっして相手を制圧できなかった。
いまや中国がくしゃみをするとアメリカが風邪をひく (日本はいつも肺炎だ) という時代だ。
これほど利害が網の目のように入り組み、インターネットで地球がひとつになり、若者があのころに比べればはるかに世界というものを知ってしまった現代に、侵略で領土を拡張できると考える指導者がいるだろうか。
いったいどうやったら時代錯誤の軍国主義を復活させられるのだろう。

さて、若ぞうの古市クンだけど、彼は戦争を語るのはやめようという。
日本でも中国、韓国でも戦争を知らない世代がどんどん増えている。
戦争を知っている世代はどんどん少なくなり、南京で殺されかかった人も、強制連行されたとする慰安婦もまもなく死に絶えるだろう。
現在のあちらの若い人たちにとって、日本というと、おもしろいマンガを生産するファッション先進国というイメージかもしれない。
そんならいっそのこと、そういう若い人たちに全部まかせてしまったほうが、新しい関係が構築できるんじゃないか、いまみたいに罵り合いばかりの関係はやむんじゃないかと、古市クンはいうのである。

うーむ、若ぞう、いいことをいうじゃないかと、十年一日のごとくほこりだらけの過去をひっぱり出してよろこんでいる世論にさからって、わたしも古市クンを支持してしまう。

未来の戦争は過去をそのままなぞるものではないはずだ。
戦争がまったく新しい原因で起こるものなら、それは若い人たちが自分で対処すべきで、古い人間がエラそうなことをいっても始まらない。
日本も中国、韓国も過去を教訓にするばかりで、結果として憎しみをいつまでも忘れないとしたら、本末転倒じゃないだろうか。

※この文章は古市クンの意見の主旨をもとに、わたしが勝手にでっち上げたもので、まちがいがあったらわたしの責任であります。

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