VANのワイシャツ
なんか疎外感を感じるよな。
じっさい疎外されてんだろうけど、ま、わたしもキラワレおじさんだから、みんなから敬遠されるのは仕方がねえけどね。
あいかわらず部屋の整理をしてます。
そしたらクローゼットの奥のほうから、若いころ購入したワイシャツが出てきた。
どのくらい若いころかというと、自衛隊にいたころだから、わたしがまだ20歳のころだ。
当時は衣食住つきの生活をしていて、給料はもらってもそれを使う機会があまりないという幸せな時代。
同輩のなかには酒や女に浪費する手合いも少なくなかったけど、わたしはなにしろ、まだ田舎から出てきたばかりの、ウブで純情な青少年だったから、そういう世界にもあまり縁がなかった。
で、服装に金をかける。
典型的な田舎者だけど、街でVANだとかJUNなんかに目がくらんで、当時大枚をはたいて購入したのが、今回発見したクローゼットの奥のワイシャツだ。
さすがに日本のブランド商品だけあって、品物は保証つき。
ン10年を経過したのにすこしもへこたれていない。
もっともわたしの人生の中に、フォーマルなワイシャツを着る機会は、冠婚葬祭のときぐらいしかなかったけど。
品物に変化がなくてもわたしのほうは大ありだ。
ワイシャツがクローゼットの奥でこんこんと眠っているあいだに、わたしの胴まわりは、このサイズがかっては着られたのかとおどろくほど増大した。
青春は遠くなりにけりかな。
VANジャケットっていう会社にも紆余曲折があったようで、何年かまえに倒産したってハナシを聞いたことがあるから、気になって調べてみたら、まだ細々と営業しているようである。
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