また秘密保護法
今朝のウチの新聞 (朝日) を見ておどろいた。
一面に白抜き文字の大きな見出しで、すわや東南海大地震でも起きたか、北朝鮮で革命でも勃発したかって勢いだ。
つまり 「秘密保護法が成立」 ってことだった。
ここしばらくウチの新聞は特定秘密保護法を阻止すべく、有名人、識者を総動員し、先日なんか社会面を全部つぶして反対キャンペーンをくりひろげていた。
この法をやむなしと考える人の意見はゼッタイに載る状況じゃなかった。
どういうわけか反対意見を述べるのは戦中派のお年寄りが多くて、若い人の意見はほとんどないのが気になったけど、これじゃあウチの新聞を読んでいる者はひとり残らず、この法案が通るとたちまち言論統制、治安維持法の時代が再来すると思ってしまうんじゃないか。
政府の肩をもつわけじゃないけど、なんでわれらが選んだ政党のうち自民党、公明党、みんなの党、維新など、主だった政党がみんな賛成にまわったのか、そのあたりの理由がさっぱり見えてこない。
この法案でいちばん被害を受けそうなマスコミの、切羽つまった気持ちはわかるけど、これってやっぱりまずいんじゃないか。
こういうのも一種の言論統制じゃないのか。
このブログに書いたけど、現在と過去では時代が異なる。
戦前はいまよりも世界は遠く、人間は単純で、国民もだましやすかったし、日本はなんといってもアジア最強の国家で、国際テロなんてものもなかった。
時代は変わったんだよということを認識すれば、こんな反対一辺倒の世論になるはずがない。
わたしだってぜんぜん心配してないわけじゃない。
役人や官僚というものは、自らの地位保全を国家の利益より優先させる傾向があるから、こんな法案ができるとナニをするかわからない。
彼らがまちがった方向に進んでいるとわかったら、秘密保護法にふれて刑務所行きになることを覚悟しても報道するのがマスコミの役目ではないか。
現在のネット社会では、こんな法律ぐらいで国民の目や耳、口をふさぐわけにはいかないだろう。
すべからく新聞社というものは、ネット社会に闇の報道網をはりめぐらし、ウィキリークスと連携して、政府のウラをかく方法でも考えるべきである (と思う)。
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