十二支の像
夕刊のまじめな記事を読んでいたら、奈良県にあるキトラ古墳の石室に描かれた壁画について書かれたものがあった。
学術的な記事だからムズカシイ言葉が出てくる。
どのくらいムズカシイかというと、パソコンでは変換できず、IMEバッドを使っても出てこない漢字が使われているのである。
そんな言葉について話しても仕方がないから、この記事で思い出したべつの話。
むかし中国の洛陽という古都を旅したとき、古墳博物館というところで、庭に奇妙な石像が並んでいるのを見た。
あとでブログになんでしょうねえと書いておいたら、親切に教えてくれる人がいて、十二支じゃないですかという。
そういえばそのとおり。
よく見るとイノシシ、イヌ、ニワトリ、サルなどが順に並んでいる。
これほど明白なことに気がつかなかったわたしもそうとうにボンヤリだけど、それはまあさておいて、白昼の静寂のなかで見た獣頭人身の怪獣は、ダリの絵のような超現実的な風景だった。
今日の夕刊の記事というのは、キトラ古墳に描かれた同じ十二支の獣頭人身について。
その怪物たちが持っている器物について。
変換できない漢字が使われているのはこの器物の名称である。
しかし変換できないんだからどうしようもないでしょと、わたしが開き直り、古い思い出なんかひっぱり出したとしても、どこからも苦情はこないと思われる。
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