ペニスコラ城
不条理な現代社会に背をむけて、あいかわらずノーテンキな話題に走っちゃうけれど、ヒマなおりにいろいろ海外旅行について考えている。
行ってみたいところは数々あれど、先立つモノがないのが欠点だ。
でも机のまえで考えているだけならタダである。
フランスにももちろん行ってみたい。
旅行会社のパンフレットには、よくモンサンミッシェルの写真が出ている。
海辺に張り出した古城で、フランス旅行の目玉といっていい観光名所らしい。
観たいけど混雑してんだろうなあと、なにしろあのフランスのことだから躊躇してしまう。
むかし 「エル・シド」 というアメリカ映画があった。
スペインを舞台に、イスラム勢力とキリスト教徒たちの戦いを描いた歴史劇だけど、この中にモンサンミッシェルによく似た海辺の古城が出てくる。
1961年の映画なのでまだCGなんて便利なものはないし、スケールの大きさからして、セットではなく、どこかに実在する本物の古い城を使って撮影されたようである。
もちろん映画では、城の外観と内部はぜんぜんべつの場所にあるものを組み合わせて使うことがよくあるし、当時の米国映画ではこんな大規模なセットでも平気でこしらえたかもしれず、そのへんが微妙だ。
モンサンミッシェルに匹敵する名所になりそうなこの古城は、現実にどこかにあるのだろうか。
現存するものなら、はじめてこの映画を観たころから訪ねてみたいと思ってんだけどね。
物語の設定ではスペインのバレンシアになっているので、ネットを駆使していろいろ調べてみた。
するとよそ様のブログで、バルセロナから200キロ離れたバレンシア州にある 「ペニスコラ城」 というのが、映画の撮影に使われた古城であることがわかった。
この付近は欧米ではまあまあ知られたリゾートらしいけど、日本の観光ツアーはあまり寄らないみたいである。
へそ曲がりのわたしは、こういうところへ行ってみたい。
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