2014年2月28日 (金)
トレチャコフ美術館にある美人画はロプヒナだけじゃない。
それをえいやっとまとめて紹介してしまう。
美女だけが芸術じゃないとか、不美人に対する差別だなんて騒ぎになりそう。
でも悲惨な絵で社会の不条理を告発したペロフの作品なんか紹介しても、暗い日本がますます暗くなりそうだしねえ。
そっちのほうに興味のあるお方はドフトエフスキーでも読んでみて。
トレチャコフ美術館の美人画としてロプヒナと双璧なのが、ここにあげたクラムスコイの 「見知らぬ人」 だけど、2番目は同じクラムスコイの作品でトレチャコフ美術館にあるべつの絵。
夢みるような美人画というやつだ。
画家の好みがわかりそう。
3番目は女優が女優らしく輝いていた時代のハリウッド・スターみたいな古典的美女、そのつぎのくりくりっとした目のカワイ子ちゃんは、トロピーニンの 「刺繍をする娘」 で、こちらは画家たちが庶民に目を向けはじめたころの美人代表というか。
さらにそのつぎは、これはもうわたしたちのすぐとなりにいる現代娘で、こんなのがトレチャコフ美術館 (の旧館) にいては違和感を感じてしまいます。
いろんなのがいますけど、そういえば6番目のレーピンの奥さんだって、目ざめていればきっと美人だ。
顔がよくわからないけど、7番目の水死直前のタラカノーヴァという公爵令嬢も美人ではないか。
最後の2枚はトレチャコフ美術館の新館のほうの代表美人だけど、なんか異論アリマス?
彼女たちのほとんどが故人なのが残念といえば残念だ。
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2014年2月27日 (木)
再訪問だけど、トレチャコフ美術館にロプヒナ以外にも意外と思える事実がいくつか。
最初の絵は、ヴァシリー・ポレノフの 「キリストと罪人」 という絵である。
これはじつはサンクトペテルブルクのロシア美術館にある絵がホンモノというか、なんというか。
ホンモノは縦が3メートル、横5メートルもあるような巨大な絵だ(2番目の写真)。
それがトレチャコフ美術館にもあった。
ただしこちらは縦が数十センチの小さな絵だ。
構図はまったく同じだけど、よく見ると筆のタッチも雑だし、ようするに習作というか、あるいは注文主にあらかじめこんな絵を描きますという説明のための絵らしい。
3番目の絵もポレノフで、うん、これもどこかで観たような。
これもロシア美術館にほとんど同じ構図の絵がある (4番目の絵)。
ただしあちらでは女性が水のほとりにたたずんでいるのに対し、こちらはベンチに座っている。
画家もいろいろ試しているらしい。
構図としては、いろんな想像ができるぶんだけ、わたしはあちら(ロシア美術館にあるもの)のほうが好きだねえ。
そのつぎはヴェレシチャーギンという画家の絵 (5番目の絵) だけど、この人は従軍画家として有名で、戦争をテーマにした絵をたくさん描いている。
最後に日露戦争で乗っていた艦が沈没して死んだというから、日本ともまんざら縁がなかったわけじゃない。
まだニコンやキャノンがなかった時代の、いわば戦場カメラマンみたいな人だけど、わたしは彼の絵を観てつまらないことを思い出した。
2年前にイスタンブールへ行ったとき、イギタルプというホテルに泊まり、その食堂に掲げられていた有名画家の絵 (6番目の絵) のことである。
上はヴェレシチャーギンのもの、下はイギタルプにあったもので、いっしゅん同じ画家の作品かなと思ったくらい似ている。
よく見ると従軍画家の作品には悲惨さがあり、もう一方はただの風俗画だから、別人の作品だろうけど、ロシアとトルコってのは黒海をはさんで意外と近いのである。
レーピンの 「皇女ソフィア」 という絵を観て、その衣服の質感表現にあっけにとられたわたしであるので、今回はその表現の秘密に肉薄してみた。
至近距離からみると、ただ絵の具を塗りたくったようにしか見えないものが、5メートルはなれると下の写真のようになってしまうのだ。
まるで魔法だね。たまげるね。
とはいうものの、皇女ソフィアにはあまり会いたいとは思わない。
ヘタするとうなされそうで。
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2014年2月26日 (水)
トレチャコフ美術館には 「ロプヒナの肖像」 という有名な絵がある。
ということは、ロシアに興味のある人なら知っているはずだし、わたしにとってダ・ウィンチの 「モナ・リザ」 より価値のある絵だということも、このブログをずっと読んでいる人なら知っているはず。
さて、彼女とは1年ぶりの再会だ。
ロブヒナの絵はチケット売り場から2階への階段を上がって、すぐ左の部屋にあった。
描いたのはウラジーミル・ボロヴィコスキーという画家。
この画家はレーピンなどよりひと世代まえの人で、肖像画家としてはかなり有名な人らしく、ルーブル美術館にも作品があるそうだ。
1年前にじっくり観た絵をまた観るというのは、古女房とのSEXみたいであまり感動しないものである。
それでもロプヒナのある展示室に入ってちょっと意外だったのは、ひと目で同じ画家の作品とわかる絵がほかにもたくさんあったこと。
ただ、ロプヒナ以外の絵におどろくような美人はいない。
理想と現実はちがうから、画家が依頼主の注文に忠実に応じると、なかなか美人にはならないものらしい。
ところでロプヒナはいったいいくつぐらいの女性なのか。
この絵の解説の中にはロプヒナ夫人なんて書いたものがあり、それなら人妻ということになるけれど、予備知識なしにロブヒナをじっと見つめると、彼女はまだ中学生か高校生くらいの少女にも見えてくる。
で、調べてみた。
ネット上の日本語サイトには記述が見つからなかったので英語のサイトを参照したが、なにしろ英語のニガ手なわたしのこと、あまりアテにされても困るんだけどね。
ロプヒナは1797年、18歳のときに10歳年上の男性と結婚し、数年後に病気で亡くなったらしい。
さらにその後、彼女の美しさとはかない運命に感動した詩人ポロンスキーによって、ロプヒナは永遠の生命を得ることとなった。
のだそうだ。
ほかにもボロヴィコスキーの絵はたくさんあるのに、詩を捧げられたのは彼女だけだと思うと、やっぱり美人は得であると思ってしまう。
下の画像はボロヴィコスキーの絵のなかではなかなか美形に描かれているべつの肖像画だけど、彼女も詩を捧げられたってことはないようだ。
この絵はもともと縦長の絵なので、彼女のもうすこし下半身が見たい人は「Vladimir Borovikovsky」というキーワードでググってみて。
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2014年2月25日 (火)
ダイオウイカが生け捕りにされたそうだ。
最近このイカの目撃談が多い。
これは近いうちに大震災のような天変地異のある証拠のように思えるけど、あいかわらずノーテンキで、起きてしまってから大騒ぎするのが日本人だ。
わたしだって避難するアテも逃げるお金もないから、家でぷすぷすとくすぶってんだけど。
困ったモン。
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到着した翌日はトレチャコフ美術館へ出かけることにした。
モスクワではメトロを乗りこなせればたいていのところへ行ける。
それで今回は徹底的にメトロの乗り方を勉強をすることにしたんだけど、さいわいというか、ホテルのあるアフトザ駅からクレムリンに向かうと、2つ目の駅がノヴォクズネツカヤで、トレチャコフ美術館はここから1キロもない。
まず手近なところからメトロ、そして街歩きに挑戦してみることにしたのである。
ノヴォクズ (長ったらしい名前なのでこれ以降は省略形がたくさん出てきます) 駅のあたりでは2本のメトロが交差していて、この近くにトレチャコフスカヤという、美術館の最寄り駅になっているもうひとつの駅がある。
このふたつの駅は地下通路でつながっているから、ノヴォクズ駅で下車したわたしは、案内標識をおいかけて、トレチャコ駅までそのまま地下を歩いた。
まあ、このあたりまでは快調だ。
地上に出てみたらトレチャコ駅の駅前広場だった。
この広場に面してマクドナルドがある。
さて、美術館はどっちだ。
前回の旅でこのあたりを歩いたはずだけど、そのときは美少女ガイドについてまわるのに精いっぱいで、ぜんぜん記憶にない。
駅まえのベンチにリュックをおろして 「地球の歩き方」 を取り出す。
ページを開いて、そのへんのおじさんに美術館はどっちですかと訊いてみた。
あっちという返事である。
あっちというのはずいぶんお手軽な教え方で、あまり要領を得なかったけど、とにかくアッチのほうへ向かってみた。
※いちばん上の写真はメトロの階段を上がった駅前広場だけど、トレチャコフ美術館は正面のあわいグリーンの建物のわきを直進したところ。
ほんの200メートルも行かないところに公園があって、3つの額縁がたがいに寄りかかったモニュメントが置いてあった。
これには見覚えがある。
さらに行くと、かたわらに立派な門構えの、なにかの役所みたいな建物があった。
玉ネギをいくつも載せた教会もあった。
そんなものに見とれて歩いていると、道路は突き当りになり、今度は子供を連れた奥さんに道を尋ね、いくらか行き過ぎたことがわかり、すこしもどって、ようやく美術館の赤い塀が目にとびこんできた。
トレチャコフ美術館は教会のすぐとなりだった。
どうもしまらない街歩きだけど、ぼんやり、途方にくれたように歩くというスタイルがわたしの好みである。
歩いているときのわたしは謹厳実直な哲学者のような顔をしてるとおもうけど、ニタニタしていたら日本からきた異常者と思われてしまう。
こころの中ははずんでいるんだけどね。
※最後の2枚の写真が、ようやくたどりついた美術館とミスター・トレチャコフ。
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2014年2月24日 (月)
ロシアで使われているのはキリル文字とよばれる、英語に似て異なる文字である。
わたしはロシア語について、ほんの少しかじっただけなんだけど、メトロで駅から駅へさまようのに、駅名をすぐに判読しないと乗りすごしてしまうこともある。
そこで乱暴な手を使った。
たとえば Спортивная というメトロの駅がある。
この駅はノボデヴィチ修道院の最寄り駅で、何度か利用したことがあるんだけど、無理やり英語読みにすると、前半がなんとなくクノプテン、もしくはスノプテンとと読めてしまう。
じっさいはぜんぜんそう読まないんだけど、とにかくそう読んでおぼえてしまうのである。
クノプテン、スノプテンと口の中で繰り返していて、それらしき駅名の駅に着いたら下車する。
発音も意味もわからないくせに、路線図と併用して、この方法でたいていの駅に行けた。
この方法でいくと、わたしが泊まったホテルのある Автозаводская 駅はアブトザ、トレチャコフ美術館へ行くための Новокузнецкая 駅はホボキイだ。
СМАРТ ФОНЫ
メトロの車内にはってあったポスターのこの文字はなんと読むのか。
Cは英語のSだったよな。PはたしかRで、HはNだ。
○のまん中を棒がつらぬいた串団子みたいなマークは、これは街を歩いているとしょっちゅう目にするCAFEのFEあたりで使われる文字だから、フェとかファと発音する文字だろう。
まるで判じモノだけど、こうやっていろいろ考えていると、なんとなくスマートフォンのことかとわかってくる。
そういう具合で列車の中はロシア語の勉強になる。
しょっちゅうそうやっていると、1カ月も滞在していれば、わたしみたいな凡才にだってキリル文字の読み方ぐらいはわかってしまいそうだ。
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2014年2月23日 (日)
前回の旅で泊まったカレトニードボルという格安ホテルにまた泊まりたかった。
しかしロシア語、英語のわからないわたしがネットで申し込むのは無理だったし、旅行会社からは、ウチでは扱っていませんといわれて断念してしまったのである。
せっせとゴマをすって仲よくなった受付のレイナちゃんにまた会いたかったのに。
今回泊まったのはモスクワ南部にある 「マキシマパノラマ」 というホテルで、空港からわりあい便のいいところにある。
出発まえに調べてみたら、空港から市内にあるベラルーシという駅まで直通列車が出ており、ここからホテルのあるアフトザヴォツカヤという駅まではメトロで1本だ。
ホテルまで送迎タクシーを予約する手もあったけど、このていどならひとりで行けるだろうと、ルーブルを節約することにした。
グーグルマップやストリートビューを駆使すれば、ホテルのあり場所はもちろん、どんな建物なのかということまでわかってしまう。
いまや日本人の行ったことのない場所は地球上にひとつもないらしく、ネットにはこのホテルについて日本語の口コミ情報もある。
どうやら駅からすぐ近くのホテルらしい。
地下鉄を下りて、なにしろ目の前にどかんとそびえる高層ビルの中だから、間違いようがないはずだけど、はて。
入口がわからない。
じっさいには入口にホテルの名前が書いてあったけど、到着したのは夜だったし、てっきり、今度こそは車寄せのある、それなり立派なホテルだと思っていたから。
ここに載せた写真は翌朝撮ったものだけど、2番目の写真の中央を歩いている女性の向こうに見える ОТЕЛЬ ПАНОРАМАと書かれた小さな入口がそれ。
最初は、駅から近いはずだというので100メートルほど行ったところで、毛皮のコートのおばさんに訊いてみた。
おばさんは首をかしげ、歩いていた女子大生ふうのきれいな娘に訊いてくれた。
2人ともわからないという。
けっきょく駅まで引き返し、そのへんの花屋で訊いてみたら、すぐ目の前だった。
近いも近い、メトロの階段を上がってほんの10メートルなのである。
2番目の写真の左のほうに、メトロの階段も写っている。
ただ入口が工場の通用門みたいな感じで、しかもやたらに工場労働者みたいなのが出入りしているので、ホテルに対して先入観のあるわたしにはわからなかったのだ。
なんとか部屋に落ち着いて、ざっとながめると、テレビ・冷蔵庫・湯沸かし器つき。
トイレにバスタブがないけど、ホテルに文句をいわない主義のわたしには天国みたいなところ。
最後の写真は部屋からのながめ。
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2014年2月22日 (土)
森喜朗もと首相が浅田真央ちゃんを評して
「あの子は大事なときに必ず転ぶ」 といったと、ウチの新聞 (朝日) はまた問題視するつもりのよう。
そんなに大騒ぎする問題なのか。
喜朗サンという人の人格について考えると、この人はしょっちゅう失言をしているおもしろいおっさんで、わたしは悪意より、むしろユーモアさえ感じてしまう。
それより、他人のあげ足をとろうって魂胆のほうがみえみえで、そういう言葉狩りのほうに問題があると、まず新聞が先に考えなくちゃいけないのじゃないか。
冗談も通じない社会は、わたしキライです。
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ソチでオリンピックが開かれている。
だからモスクワ空港も警備が厳しいだろうとは誰でも思うところ。
ところが拍子抜けするくらいアッサリ。
入国審査は通常の審査とまったく変わらず、靴をぬぐ必要もなかった。
この旅でパスポートの所持検査をされたのは、モスクワ大学を訪問したときだけで、これは学生寮に入るためだったからやむをえない。
市内の散策でも警官に調べられたことはいちどもなかった。
駅の写真を撮るのも最初のうちはおっかなびっくり。
しかしメトロのホームにお巡りさんはごろごろしていたけど、誰も文句をいわない。
そのうちだんだん大胆になり、あつかましくなって、もう警官の目の前でもバシャバシャ。
これはいったいどうしたことか。
日本人はテロとあまり縁がないからってことかもしれない。
しかし外国人がとっつかまっているのも見なかったしなあ。
たぶん、わたしがノーテンキで平和な顔をしていたからではないか。
えいやっと、芸術的なロシアの地下鉄駅をまとめて紹介だ。
前回も紹介したけど、モスクワの駅は芸術的な造りが有名で、だいたいモスクワに行ってきた人がみんな紹介したがるんだけどね。
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2014年2月21日 (金)
わたしが出発したあと、東京ではまた想定外の大雪が降ったみたいだけど、今回のロシアはまるっきり正反対。
本来ならこの時期に市内を流れるモスクワ川は氷結しているはずなのに、川の水はとうとうと流れ、道路に雪どけ水もあふれ、なんと観光クルーズ船まで就航していた。
聞くところによると、わたしが訪ロしたころから急に暖かくなったんだそうだ。
わたしのツキはまだ続いているのかねえ。
4日目からは現地の友人が案内してくれたけど、こいつがまだ若くて元気なもんだから、けっして若くないわたしをやたらにあっちこっち引っ張りまわそうとする。
重装備で歩きまわっているわたしは、暑くてめまいがして失神するんじゃないかと思ったくらい。
そういう難儀はさておいて。
出発まえに徹底的に研究していたおかげで、空港からホテルまで、ひとりでエクスプレス、メトロと乗りついでなにも問題はなかった。
問題があったとすればメトロだ。
メトロの乗車賃は1年前は28ルーブル (これ以降ルーブルの頭文字Pであらわす) だったけど、最新の 「地球の歩き方」 には30Pとある。
それが今年は40Pになっていた。
そんなことは知らないから、最初はなにかの間違いで2回券を買ってしまったのかと思った。
どうもロシアの物価は猛烈な勢いで上昇しているらしい。
国家がすべて面倒をみてくれたソ連時代がなつかしいと、ロシアの一般国民が思うはずだ。
ちなみに今回の旅では晴天はいちどもなし。
連日が曇天で、これはまあ、冬のロシアでは平均的。
前回の旅ではしょっぱなから、これ以上ないような晴天にめぐまれたけど、そのほうがよっぽど異常だったのだ。
写真は、上からコローメンスコエの自然保護公園から見た、まん中は川の上にあるヴァラビヨーヴィ・ゴールィ駅のホームから見た、最後はクレムリンの近くから見た、すべて今回のモスクワ川。
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2014年2月20日 (木)
旅行中にためておいた新聞をまとめ読みしてみたら、16日のトップ記事は雪じゃなくてフィギュアの金メダルになっていた。
孤立した集落や住宅も出た未曾有の大雪よりも、オリンピックの賞のほうが大事かいと、スポーツにあまり興味のないわたしは考えこんでしまう。
ナショナリズムをあおる新聞のこういう姿勢が、知らず知らずのうちに真央ちゃや沙羅ちゃんに過度の重圧を課して、競技でいらん緊張をさせてしまうんだよな。
オリンピックの結果はネットで見るから、新聞にはもっと価値ある記事を書いてほしい。
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帰ってきました。ロシアから。
最後の日にあちらの友人と食事をして、料金を支払う段になって、お釣りがちょうど10ルーブルになるよう、ポケットにたまっていた小銭をそえて出したら、1ルーブル・コインがじゃらじゃらと10枚もどってきた。
いやがらせですよと友人がいう。
チップを払わないせいだという。
んなこといったって、小銭をそえるよう進言したのは友人のほうだ。
おかげでケチな日本人と悪評をふりまいて帰国。
いいんだ。
先は短いんだし、もういちどロシアに行けるかどうかわかんないし。
ベッドメイクに来たホテルの服務員のうち、カワイ子ちゃんだけにはちゃんとチップを渡してきたし。
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2014年2月11日 (火)
いよいよ明日からまたロシアです。
ソチ五輪はどうでもよくて、ただひたすらモスクワの街をさまよってくるつもり。
歩くのは好きだけど、なんせトシだからねえ。
くたびれてホテルで寝てばかりの可能性もあるけど、それもまた楽し。
帰国は、飛行機の墜落や行き倒れやラーゲリ収容なんてことがなければ、19日の予定です。
それまでブログもお休み。
アシカラズ。
添付した写真は去年のロシアにて。
東京も大雪が降ったばかりだから、またいつもの散歩道の写真でごまかすんだろうと疑う人がいるかもしれませんけどネ。
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オリンピックに興味がないわたしだけど、それでも、たとえば冬季オリンピックではアルペンスキーのダウンヒルなんかは好きだ。
なんといってもあのスピード感がたまらない。
同じスピード感でも、スピードスケートは屋内だから開放感がいまいちだし、ボブスレーやリュージュになると、人間じゃなく乗りものが走っている感じなのでやはりいまいち。
またイヤラシイ目で見てんだろといわれそうだけど、同じダウンヒルでも女子の競技がいいねえ。
白い雪に映えて、きれいな女の子はよけいきれいに、きれいでない女の子もいくらかきれいに見えて、そういう女の子たちが体にぴったりのスキーウエアで、雄大な景色の中へすっ飛んでいく。
この爽快感!
うん、これだけは見逃せないと思っていたら、この競技の日にわたしはモスクワ行きの飛行機の中だった。
神も仏もないものか。
アエロフロートだから飛行機の中でもオリンピックの中継をしてると思うけど、カーリングなんてやられたら目も当てられない。
誰かに録画しておくよう頼んでおこうっと。
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2014年2月10日 (月)
あっ、イテって。
昨日の雪で駐車場の雪かきをしたもんだから、腰にきた。
同じアパートに住む31歳の青年もネをあげていたから、けっしてわたしのトシのせいじゃないんだけど。
昨日はわが家の近所で雪かきをしている人が多かった。
それも老人が多かった。
たぶんいまごろ、そういう老人たちがみんなトクホンやサロンパスのお世話になっているにちがいない。
新しい東京都知事さんには、日本の貧困な老人対策についても考えてほしいものだ。
友人のハルオさんに駅前で出会ったら、彼はボランティアでタクシー乗り場の雪かきをしていた。
エライ人である。
自分にどのくらい根性があるのか試しているんだそうだ。
タイヘンな人である。
こういう人ばかりだと、日本の赤字もすぐに解消だということは、いつかのこのブログに書いたことがある。
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2014年2月 9日 (日)
五輪の開会式で開くはずの輪が開かなかったと大騒ぎ。
騒いでいるのはもっぱらよその国のヒトで、日本なら欠陥イルミネーションの設計者が責められ、北朝鮮なら責任者の一族郎党ともども機関銃でハチの巣だ。
しかし、ロシアではそうではない。
聖火の火が消えればライターで再点火して平気のお国がら。
誰にも迷惑かけてないでしょ、たんなるメカトラブルだと開きなおってお終い。
いいねえ、このおおらかさ。ますますロシアが好きになりそう。
そういう些細な問題はさておいて、今日は東京ではめずらしい雪景色の写真を4枚ばかり。
いちばん下は雪の上に落ちていたロウバイの花。
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2014年2月 8日 (土)
雪に降り込められて出かけることもできないから、録画しておいたオリンピックの開会式を観ている。
各国選手団の入場行進は観ていて楽しい。
選手団をエスコートする宇宙人みたいな衣装の娘たちの魅力的なこと。
もちろん選りすぐりの美女を集めたんだろうけど、ロシア美人の面目躍如というところだ。
ところでわたしは北京オリンピックのころから、イスラム圏の女性アスリートに注目してるんだけど、イランの選手団をエスコートする女の子だけは、他のエスコートが裾割れスカートだったのに対し、ロングスカートで足を隠していた。
あいかわらずイランて頑固な国だなと思う。
でも、平和な祭典での頑固さはけっしてわるいもんじゃない。
このつぎのオリンピックでは、目だけしか見せない、もっと徹底的した妖艶なハレム・ファッションで行進してほしいものだ。
ロシアに行くのがますます愉しみになってきた。
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雪である。
今日は大雪になるそうだ。
わたしのアパートの部屋は2階にあるので、レースのカーテンをよせれば、ベッドに寝たまま雪が降りしきるのが見える。
庭には樹木以外にじゃまなものはないし、まさに香炉峰の雪は御簾(みす)をかかげて見るという清少納言の世界。
土曜日だから仕事のことは忘れてかまわないし、こんな日にゆるゆると文学的心境にひたっているのは愉しい。
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2014年2月 7日 (金)
言葉のわからない国に行くには出発まえの調査が欠かせない。
美少女ガイドもあてにならないとすると、ぜんぶ自分でやらなければならないのだから。
こういうときに頼りになるのがインターネットだ。
なに、海外旅行ぐらい、ぶっつけ本番でダイジョウブという人もいるだろうけど、わたしは慎重な人間だから、ネットを駆使して徹底的に調べた。
調べること自体が楽しみなのである。
飛行機に乗るまではまだ日本の領域だからいい。
問題はモスクワ空港に着いてからだ。
空港までホテルからタクシーで迎えに来てもらう手もあったけど、1年前にいちど下見はしてあるし、そんなにむずかしいことではないだろうと、ルーブルを節約することにした。
空港から市内のベラルーシという駅までアエロエクスプレスという特急列車が出ている。
これに乗れば市内まで30分ほどで行けるし、ベラルーシ駅からメトロに乗れば、今回の旅で予約したホテルのあるアフトザヴェツカヤ駅まで乗り換えなしの1本だ。
このていどなら親切なロシア人に尋ね尋ね歩いても、十分に行けるだろう。
しかし路線はわかっても、じっさいに切符を買うとき、五輪観戦の観光客で発券機のまえがごった返していたら、気のよわいわたしはなかなか前に出らそうにない。
もたもたしていれぱまわりのロシア人が手助けしてくれそうな気がするけど、ここはやっぱり、いかにも旅なれたって感じで、すいすいと買いたい。
まず肝心なのは、あらかじめ料金を知って小銭を用意しておくことだ。
ネット上には、アエロエクスプレスの切符の買い方も、写真入りでくわしく書いたブログがある。
わたしはそれをプリントアウトして何度もながめた。
発券機ではロシア語と英語表記を選べるらしい。
日本語はないらしいけど、英語を選んでおけばあとの手順はむずかしくなさそうだ。
メトロの切符の料金・買い方はすでに知っているし、ホテルから近いアフトザヴェツカヤ駅なんか、グーグルのストリートビューで駅のまわりの風景までながめられる。
ホテルは駅前の大きなビルの中にあるということまで、みんなわかってしまうのである。
これだけ教えられてわからなければ、そういう人は外国 に(ひとりでなんか) 行くべきではないといわれてしまいそう。
みておれロシアと、アドレナリンがぶちぶち吹き出す状態だ。
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2014年2月 6日 (木)
「歯磨き粉爆弾に注意」 なんて記事が今日の夕刊に。
もうすぐモスクワに、テロリストの標的になっているロシアに行くわたしである。
これじゃあ飛行機に歯磨き粉なんか持ち込まないほうがよさそうだと思う。
そんなものはモスクワのコンビニで買えばいいのだから、大騒ぎをする必要はないけど、他の人間が爆弾を持ち込めばもちろんわたしもまきぞえだ。
人生になげやりになっているわたしだから、飛行機が墜落してもかまわんという気持ちもある。
しかし、できるなら帰りの飛行機にしてもらいたい。
行きの飛行機では、予約したホテル代のことがくやしくて、死んでも死にきれないではないか。
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2014年2月 5日 (水)
NHK会長さんだけじゃなく、新しいNHKの経営委員にも常識ばなれした人がいらっしゃるようだ。
ネット・ニュースを読んでいたら、長谷川三千子さんというきれいなオンナの人が、ずいぶんと右翼っぽい元気な発言をしてらっしゃる。
きれいな人っていう点が気になったので、べつの写真を検索してみたら、どこか辻元清美サンか蓮舫サンみたいな顔した人だった。
わたしの好みは、政治家方面では野田聖子ちゃんや八戸市の藤川優里市議なんだけど。
そんなことはさておいて。
三千子さんは、朝日新聞に怒鳴り込んで、その場で拳銃自殺をした右翼の大物を賛辞し、怒鳴り込まれた朝日新聞を人間以下のクズと罵倒している。
そのころから週刊朝日の愛読者だったわたしは、このトラブルの原因が 「虱の会」 だったことをおぼえていた。
おぼえているだけじゃなく、この右翼の大物 (野村秋介という人) の心境についても考えてみた。
彼に比べるとだいぶスケールが小さいけど、わたしはどちらともとれるような軽微な交通違反で警察につかまって、ふざけるなと思いきりゴネたものの、そのうち馬鹿馬鹿しくなり、メンドくさくなり、なにもかも放り出してしまいたいと考えたことがある。
若いころならいざ知らず、あるていど歳をとると、自分では正当と思っている考えで世間を動かすことはできないこと、それでもつっぱり続けなければいけないことに疲れを感じることもあるのである。
これをいさぎよさと判断しても間違いではないけれど、三千子さんがカッコいいと考えているなら、そりゃちょっとミーハーだよねえ。
わたしもつねづね朝日新聞にモノ申しているほうだから、彼女の発言にうなづける部分も、ほんの少しはないじゃない。
しかしわたしの場合はなんでもいえる安っぽい立場だ。
三千子さんのは埼玉大学名誉教授という人が発する意見じゃない。
やっぱり安倍クンは、自分にとって都合のいい政策のためにNHK包囲網をしいているってことで、うん、その実体があきらかになったってことだな。
百家争鳴でなにも決まらない政治にイヤ気がさした国民が、強い自民党を選んだのだとしても、これじゃやっぱりヤバいと思うのも時間の問題だぞ。
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2014年2月 4日 (火)
ロシアはビザの入手のややこしいことで知られている国である。
それでもネット上には、ロシア大使館まで出かけていって、自分で入国のための手続きをしたなんて人の記事もある。
わたしも全部自分でやってみようとしたけど、するとホテルの予約も自分でしなければならない。
前回泊まったホテル・カレトニードボルのレイナちゃんにまた会いたいから、ネットで申し込んでみたら、手続きの段階でロシア語、英語がぞろぞろ出てきて、劣等生のわたしには手におえなくなってしまった。
こんなしちめんどくさいことをするのが旅の目的ではない。
ようするにひとりで街をぶらぶら歩ければいいわけだから、あいだはみんなはしょって、つまり飛行機とホテルの予約、そして入国手続きの代行を、今回はみんな旅行社に依頼してまった。
料金は、同じ時期のパックツアーと比べてもとくべつに高いわけではないレベル (ロシア旅行は高いことで知られているのだ)。
今回は下調べのつもりで、目標をモスクワだけに絞り、まず市内をメトロで自由に移動できるようになってくるつもり。
前回の旅でメトロの乗り方はだいたいわかっているし、地下鉄さえ乗りこなせればモスクワ市内の移動には困らないのである。
そして将来は、棺桶に片脚をつっこんだ当方としてはもうあまり先がないんだけど、ふたたびサンクトペテルブルクまでサプサン号で行ってみたいのである。
もうすでに準備は整った。
出発まであと1週間ぐらいだ。
あいかわらず、ロシア語はおろか英語の勉強もろくにしてないわたしだけど、あの国の人は親切だからなんとかなるのではないか。
スリやかっぱらいはみんなソチのほうに出稼ぎに行っているはずだから、かえってモスクワは安全かもしれない。
ただし、ロシア警察はテロ対策でぴりぴりしている時期だから、駅や空港で写真撮影はひかえなくちゃいけないだろう。
やっぱりあまりおもしろい旅にはなりそうもないねえ。
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2014年2月 3日 (月)
またロシアに行く。
なんでまたロシアなのか。
これは、ひとつにはわたしの性癖にもよる。
わたしが外国に行く理由は、その国にとっても興味があるからなんだけど、いちど行っただけではたいてい感激のあまりボウーっとしてしまって、帰ってきてから夢かうつつかはっきりしないままで終わってしまうことが多い。
ほんとうにその国のことを実感として脳ミソに刻み込むためには、2度3度と行ってみなければハナシにならないのである。
かって中国に興味をもったさいには、あの国になんと20回ちかくも出かけた。
おかげでシルクロードの砂漠も、うんざりするくらい確かな記憶として残った。
またロシアに行くというのは、つまり、わたしの興味の対象が中国からロシアに変わったということで、いったん目星をつけた相手にはストーカーみたいに徹底的にしつこいのである、わたしは。
前回ロシアに行ったのは去年の1月から2月にかけてだけど、この季節のロシアは観光のベストシーズンだ。
けっして逆説的な表現じゃない。
冬のロシアに行きたがるモノ好きは外国人にも多くないらしく、美術館も劇場も乗り物もたいていすいている。
おかげでひとり旅でもホテルでじゃけんな目にあわずにすむし、その他大勢にまぎれてしまうこともほかの季節よりは少ないだろう。
と思ったけど、今年ばかりは事情がちがう。
ロシアではちょうどソチ・オリンピックが開かれている。
オリンピックを観戦にきた客が、せっかくロシアに来たんだから、ついでにモスクワも観ていこうと思わないほうが不思議である。
ひょっとするとそういう “ついで” の観光客でモスクワはいっぱいかもしれない。
前回の旅で案内をしてくれた美少女のかほりクン (仮名) にメールを出してみたら、どうやら彼女はソチ五輪に、数少ない貴重な日本語通訳として駆り出されているらしい。
そんなわけで今回はまったくわたしひとりの旅に、そしてトッテモつまらない旅になりそうだ
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2014年2月 2日 (日)
たまには自然観察園からの報告。
今年も花のトップを切ったのは蝋梅だけど、続いて例年のごとく節分草、水仙、そして福寿草が顔を出した。
いずれもカタカナ表記がためらわれる面々。
例年のごとくばかりだとアングルを変えるのに苦労してしまう。
福寿草なんか去年おととしの写真を使ってもキットわからないと思うからボツ。
ここに載せたのは、なんとか去年と違ったアングルを確保した花ふたつ。
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2014年2月 1日 (土)
ぼんやりしていると置いていかれるというハナシ。
ここ10年くらい同じ車に乗りっぱなしで、最近の車の傾向について知るところがなかったわたしだけど、最近まだ新車のプリウスに乗る機会があった。
プリウスといえばアレ、日本や世界でいちばん売れているハイブリッド・カーではないか。
※添付した画像は2011年にマルタ島で見た光景だけど、ジムニーの前に停まっているのはプリウス。
うわさには聞いていたけど、いったいどんな車なのか。
ちょいと乗っただけだから肝心の燃費なんてことはわかんないけど、すぐに気がついたのはギアが、ドライブとバック、坂道を下るときに1段おとすポジションしかないこと。
むかし大型トラックの運転もしたことのあるわたしは、荷物満載のトラックが減速するとき、ブレーキだけでは停まれない場合があることを知っているから、ギアを1段、2段おとすクセがついている。
乗用車に乗っていてもそのクセが抜けず、首都高速でカーブにさしかかったときや、あるいは前車との距離がせばまってきたとき、ブレーキよりもむしろギアをおとすことが多い。
プリウスではそれができない。
下り坂などで使うギアはなんだか使いにくいし、もともとそのためだけにあるようだ。
うーんと考えたけど、ようするにこれも、わたしがそろそろアナクロ人間になってきたことの証明ではないか。
現代の人たちには車はできるだけイージーに乗るものという認識が根づいていて、ギアチェンジも少ないほうがメンドくさくないと心得ているのだろう。
未来の車はイージーが極端までいって、人が操縦しなくてもいい車になるみたいだけど、そういうのってクルマっていうのかしら。
すくなくともわたしらの感覚じゃそうじゃないねえ。
プリウスのスタイルだけは未来的で気にいってる。
ひと昔まえのCAR GRAPHIC誌で、イタルデザイン、ピニンファリーナ、ジウジアーロ、ベルトーネといったカロッツェリアの発表する未来カーというと、かならずプリウスのようなナマコ型の車だった。
そんなあこがれの車が、いまではわたしみたいな庶民にも手の届くところにきたってわけだ。
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