ロシアⅡ/キリル文字
ロシアで使われているのはキリル文字とよばれる、英語に似て異なる文字である。
わたしはロシア語について、ほんの少しかじっただけなんだけど、メトロで駅から駅へさまようのに、駅名をすぐに判読しないと乗りすごしてしまうこともある。
そこで乱暴な手を使った。
たとえば Спортивная というメトロの駅がある。
この駅はノボデヴィチ修道院の最寄り駅で、何度か利用したことがあるんだけど、無理やり英語読みにすると、前半がなんとなくクノプテン、もしくはスノプテンとと読めてしまう。
じっさいはぜんぜんそう読まないんだけど、とにかくそう読んでおぼえてしまうのである。
クノプテン、スノプテンと口の中で繰り返していて、それらしき駅名の駅に着いたら下車する。
発音も意味もわからないくせに、路線図と併用して、この方法でたいていの駅に行けた。
この方法でいくと、わたしが泊まったホテルのある Автозаводская 駅はアブトザ、トレチャコフ美術館へ行くための Новокузнецкая 駅はホボキイだ。
СМАРТ ФОНЫ
メトロの車内にはってあったポスターのこの文字はなんと読むのか。
Cは英語のSだったよな。PはたしかRで、HはNだ。
○のまん中を棒がつらぬいた串団子みたいなマークは、これは街を歩いているとしょっちゅう目にするCAFEのFEあたりで使われる文字だから、フェとかファと発音する文字だろう。
まるで判じモノだけど、こうやっていろいろ考えていると、なんとなくスマートフォンのことかとわかってくる。
そういう具合で列車の中はロシア語の勉強になる。
しょっちゅうそうやっていると、1カ月も滞在していれば、わたしみたいな凡才にだってキリル文字の読み方ぐらいはわかってしまいそうだ。
| 固定リンク | 0
「旅から旅へ」カテゴリの記事
- 中国の旅/永寧門のあたり(2023.12.05)
- 中国の旅/西安賓館(2023.12.02)
- 中国の旅/長征列車の2(2023.11.29)
- 中国の旅/長征列車の1(2023.11.28)
- 中国の旅/Kクン(2023.11.27)
コメント