ロシアⅡ/ワシリー寺院
モスクワの写真をながめていると、ときどき変わったかたちの派手な寺院の写真にぶつかる。
これはクレムリンのまん前にあるワシリー寺院、別名ポクロフスキー大聖堂だ。
ユネスコの世界遺産で、その美しさにまつわる伝説もあるそうだけど、にぎやかで騒がしいイメージで、遊園地にふさわしい、どう見たって日本人の感性には合いそうもない寺院である。
それでも前回の旅で見逃したから、今回は見学してみることにした。
入れるのは11時からで、わたしが着いたのはその5分前だった。
やはり入口でオープンを待っている欧米人観光客数名いて、わたしが入ったのは5番目くらい。
無神論者にはどうもこういう観光名所はニガ手である。
欧米の観光客のなかには、入口できちんと十字を切る者もいるけど、そんな作法は知らないし。
建物の大きさからすると内部は想像していたよりせまかった。
屋根の上に玉ネギがいくつも並んでいるのが特徴だけど、見学できるのは1階だけ。
壁いちめんが壁画やイコンや、ごてごてした装飾におおわれているのはロシアの他の寺院といっしょ。
わたしは15分で写真を撮り終え、見学を終えてしまった。
入ったのは5番目でも、出てきたのはトップだったかも。
お寺だから内部は暗い。
ストロボは禁止で、三脚も商用目的と思われそうだから使えない。
写真を撮るには不利な条件ばかりだけど、なにくそ、わたしはこういう逆境に強いカメラマンなのだ。
ずらりと並べたワシリー寺院の写真、興味のあるお方は虫メガネでどーぞ。
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