ロシアⅡ/ベラルーシ駅
モスクワに到着して4日目は空港へ行ってくることにした。
今回の旅では帰国の日も、わたしひとりですべてを処理しなければならない。
空港までの道順をあらかじめ知っておくと、なにかと心強いものだ。
というわけで下調べをしておくことにしたのである。
交通費がもったいないという人もいるかもしれないけど、どっちにしたってどこかへ観光に行くことになるのだから、列車に乗って空港まで観光に行くと思えば同じことである。
ガラガラガシャーンとすごい音をたてて列車がやってきた。
モスクワの地下鉄は、環状線がいくらかマシという程度で、あとは軒なみオンボロ列車だ。
ただ、ここでもロシアの製品は安くて壊れないという原則は通じていて、車両はたぶんソ連時代から使われているんじゃなかろうかと思える無骨なもの。
最近はかってのニューヨークの地下鉄のように、落書きがされている車両も増えてきた。
ベラルーシ駅でメトロを下りて、駅のまわりをうろうろしてみた。
駅舎はうすいグリーンの古風な建物だけど、メトロの駅舎がふたつ、空港と直結するエクスプレスや在来線の駅舎もあって、駅前広場は交通がはげしく、喧騒のまっただ中って感じ。
4番目の写真は在来線の駅らしく、改札もホームもないかんたんな発着場になっていて、これなら駅前広場からそのまま列車に乗ってしまえそう。
外国にはこういう駅がたくさんある。
切符なんか車内で買えばいいってことらしい。
ベラルーシ駅の周辺にはレストランや商店が軒を接して、カーネル・サンダースさんのお店もある。
ただ、いかにもロシア風の、けっして洗練されてるとはいいがたい店が多く、それがかえって歩きまわるにはおもしろいところである。
前回の旅でホテル・カレトニードボルからこのあたりまで散策に来たはずだけど、そのときはどこでどう間違えたのか、駅前広場に到達できなかった。
そのとき近くにあった露店の市場で、愉快な親父の写真を撮ったおぼえがある。
親父に手渡すつもりでわざわざ写真を持ってきたのに、どうしてもその市場が見つからない。
そのうち同じ道を歩いていることに気がつき、とうとう市場を探すのは断念した。
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