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2014年3月 9日 (日)

ロシアⅡ/赤の広場

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翌日は朝の8時にバイキング形式の朝食をとり、その後部屋でのんびりと夜明けの街をながめながら、さて今日はどこへ行こうかと考える。
1年まえにクレムリンや赤の広場は見物ずみだから、今回はもうどうでもいいやと思う。
でもほかに何がなんでも見たいところがあるわけじゃないし、せっかくロシアに来てクレムリンを観ないってのもなんだから、いちおう表敬訪問のつもりでそのあたりをぶらぶらしたあと、ひとつノボデヴィチ修道院の墓地にでも行ってみるかと考えた。
この墓地はロシアの有名人がたくさん葬られていることで知られていて、お墓の好きなわたしがぜひ見たいと思っていたところだ。
そういうつもりでぶらぶらと出かけたのが10時ごろ。

じつはクレムリンという名のメトロ駅はない。
ホテルのあるアフトザ駅から、3つ目のチアトラーリナヤ駅がクレムリンの最寄り駅になる。
ほかにもクレムリンのあたりには3つの地下鉄路線が入り込んでいて、ピブリオチェーカ、アホートヌィ・リャト、プローシャチ・レヴォリューツィなどという舌をかみそうな名前の駅がある。
日本の銀座みたいに、地上に出てみなければ、自分がどこにいるのかわからないってやつだ。

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地上に出てみると、ちょっとはなれたところにクレムリンの赤い壁が見え、場所を移動してみたらボリショイ劇場がすぐとなりに見えた。
このていどでもいちど歩いたことのある場所だから、すぐに自分のいる場所の見当はついた。
わたしが地上に出たのは新ボリショイ劇場の横にある出口だった。

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ボリショイ劇場の円柱のあいだをぶらぶら。
はなれてみると豪勢だけど、近くで見ると円柱の根もとなんかヒビが入っていて、雑だなあとつまんないところに感心する。
ごらんのとおり、赤の広場に雪はほとんどない。

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赤の広場をうろうろする。
ヴァスクレセンスキー門の前にある、これがロシア全道路の起点という円形の標識を、外国のお上りさんが踏んづけてよろこんでいた。
願い事をするとかなうんだそうだ。
前回来たときは広場のまん中に大きなドームがあって、レーニン廟でなにか工事をしていたけど、今回はむき出しだ。
でもレーニンに関心がないのはわたしもモスクワ市民もいっしょ。
廟の前に設置された冬季限定のアイススケートリンクは、客があまりいない点も含めて、前回と同じ。
冬のロシアの美点は、観光客が少なくて、ホント、のんびり歩けることだ。
マトリョーシカをならべたみやげもの屋さんも手持ち無沙汰。

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トイレでも借りようかと、グム百貨店にも入ってみた。
建物は石造りのクラシックだけど、中身は表参道ヒルズみたいにブランド商品の専門店ばかりだから、わたしなんぞに縁のある場所じゃない。
建物の正面に120という数字のついたリボンがかけられていた。
創立120年という意味だとしたら、ロマノフ朝最後のニコライ2世が権力についたころじゃないか。

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