ロシアⅡ/モスクワのひきこもり
ホテルで夜中に目がさめてしまった。
買い置きのカップラーメンを食べたけれど、なかなか美味しい。
パッケージを見たら、これは韓国産だった。
日本もがんばらないと、かっての世界を股にかけた商社のお株は韓国に奪われてるなと思う。
ラーメンを食い、スーパーで買ってきた安物のコニャックをちびりちびりやりながらいろいろ考える。
わたしの旅では観光もさることながら、ぼんやりしている時間がやけに長い。
ぼさっとしてないでさっさとあちこち観て歩きやがれと、わたしの紀行記を読んで、まっとうな人なら思うんじゃないか。
夜になったらボリショイ劇場に観劇に行くとか、ライブハウスに一杯ひっかけに行くとか、美人で有名な娼婦でも呼べばいいのにといわれそう。
でも飛び込みで劇場に行ってもチケットなんか買えそうもないし、ライブハウスまでメトロでわざわざ行くのもメンドくさいし、娼婦なんてソチに出払っているみたいだし。
というわけで、部屋でぼんやりしていることが多いのである。
ぼんやりしてないときは、ワープロで旅の記録を整理したり、洗濯をしたりする。
それじゃ日本にいても同じじゃないかといわれそう。
しかし、それでもわたしは満足なのだ。
同じひきこもりでもロシアでひきこもりというのは愉しいではないか。
マキシマパノラマは無料で無線LANが使えることになっている。
到着した翌日に iPodでやってみたら、パスワードを要求され、めんどくさいからやめてしまったけど、帰国の前日に金髪クンがやってきて、また試してみた。
彼が部屋ナンバーを打ちこんだら、それだけでホテルのWi-Fi につながってしまった。
世界はますますせまくなっているのだ。
つぎに外国へ行くときは本格的な無線LANの準備をしていって、あちらからブログの更新をしようと思う。
こんなことをしていれば、ホテルの部屋にひきこもっていてもぜんぜん退屈しないぞ。
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