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2014年3月12日 (水)

ロシアⅡ/ノボデヴィチ修道院

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じつはこの日、はじめてノボデヴィチ墓地に行ったときは、あまり興味がないというので修道院を無視して、まっすぐ墓地に向かってしまった。
あとでロシア人の友人に会ったら、彼はそんな墓地は見たことがないという。
東京人がかならず東京タワーに上ったことがあるわけじゃないのといっしょだ。

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それじゃわたしが案内するからといって (どっちがロシア人かわからない)、帰国日の午前中にもういちど墓地を訪ね、そのさい修道院もじっくり見学した。
それでちょっと順序が逆になるけど、ここでノボデヴィチ修道院の写真と報告。

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この修道院については古色蒼然としたお寺で、見学している人もほとんどおらず、みやげを売る店もなく、まだ観光ずれしていない印象。
金色の玉ネギが遠目には立派だけど、そばで見るとボロっちいというロシアの寺院の例外ではなく、5番目の写真をみると教会の入口の柱に補強の鉄骨を入れてあるのがわかる。
プーチンも頑張っているけど、まだまだ経済大国の恩恵は、こんなお寺にまで届いてないようだ。
もっともお寺のほうでは無欲恬淡、行雲流水の精神を遵守しているらしく、入口で、どこで料金を払うのかねえと思案しているうちに、わたしたちはいつのまにか境内に入ってしまっていた。
知らんぞ。

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外から見るだけで十分だから、いちいち寺院内の建物の中まで入ってみなかった。
境内にはりっぱな墓があり、黒い石棺が地面の上に置かれていた。
エライさんの墓らしいけど、りっぱな石棺だから中味が気になる。

この寺院はもともと女子修道院として造られたらしいから、修道女というものが今でもいるなら、ぜひそれを見たかった。
修道女はいろんな映画に登場するけど、たいてい魅力的に描かれているものである。
たまたま境内の水たまりでカラスが水浴びのまっ最中で、数人の観光客を案内していた修道女の服装のオンナの人が、あらぁという調子で足を止めてながめていた。
色の白いカラスはめずらしくないけど、行水をするカラスはめずらしいらしい。
それはともかく、修道院内にいまでも修道女というものが現存することがわかった。

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境内は写真撮影が禁止らしいけど、監視もいないくらい素朴なところだから、わたしはついつい写真を撮ってしまった。
友人にいわせると、そんなわたしを見て、ロシア人が、あっ、カメラ使ってるといっていたそうだ。
注意されるんではないかと心配したら、そのロシア人の観光客もカメラを持ち出していた。

どうもしまらない見聞記だけど、わたしはこういうお寺に、写真を撮る以外の興味はあまりないのである。
詳しく知りたい人はまた自分でウィキペディアを参照のこと。

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