ロシアⅡ/ひまつぶし
帰国日になった。
よくあることだけど、帰国のフライトは夜である場合が多い。
そうなると、ホテルは昼までに出なければいけないから、それまでどこかで時間をつぶさなけれぱならない。
パック・ツアーならてきとうな場所を半日観光して過ごすだろうけど、わたしの場合ひとり旅だから、なにかトラブルでもあったら飛行機に乗り遅れてしまう。
そういうわけで最終日はあまり遠くまで出歩かないようにしているんだけど、ホテルにいられないのだから臨時のホームレスになったような気分だ。
中国で何度も経験してるけど、この時間つぶしはけっこう辛いことである。
朝食をすませたあと、できるだけのんびりと荷物をまとめ、午前中はホテルの近所をぶらぶらすることにした。
わたしの部屋の窓からみると、数百メートル先に古い搭のようなものが見える(写真の○印がそれ)。
そこまで出かけてみた。
これはまわりをレンガの塀にかこまれた古い教会のようだった。
塀ごしにながめると、マカオの聖ポール天主堂にあったような、ついたてみたいな壁が見える。
教会としてはいまでも現役かもしれない。
塀の外側に公園があって、乳母車を押した奥さんたちが散歩している。
しかし観光名所として整備されておらず、観光客に開放もされてないようなので、外からながめただけで終わり。
門にかかげられていたパネルを載せておくから、理解できる人はそれをドーゾ。
もっと時間つぶしをしようと、そのへんをぶらぶら。
近所にオメガプラザという大きなビルがあって、たくさんの人が出入りしている。
そのビルへ行くのに、メトロの駅からマキシマパノラマのわきを抜けると近道なので、みんなホテルの門を入っていく。
うちのホテルにやたらに労働者ふうの人間が出入りしているのはこれが原因だった。
さらにぶらぶらしていたら、モスクワ川のほとりに出た。
このあたりのモスクワ川は、まだ遊歩道などが整備されてなかった時代の隅田川という感じで、無愛想なコンクリートの堰堤が続いているだけの、ながめて楽しい景色じゃない。
このあたりの道路ぎわに洗車場がならんでいた。
無駄な抵抗じゃないのといいたくなる雪どけ道ばかりのモスクワだけど、ベンツやトヨタなど高級車の持ち主はやっぱり車をピカピカにしておきたがるものらしかった。
洗車場を見てもおもしろくもなんともないけど、時間つぶしにはなった。
最後の写真は、冬のモスクワを走る車はどうなるかの見本。
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