今朝の新聞の2
血圧の上がりそうな新聞の第2弾。
1面トップに、浜岡原発に事故が起こった場合の静岡県 (と政府) の対応について、問題アリという記事。
静岡県は事故の場合、住民の避難計画を立てていて、県内や隣県に96万人もの被災者を受け入れてもらう方針だそうだ。
ところが隣県では、数万人もの被災者を受け入れられないと、例によって自己中心的エゴイズムで文句たらたら。
被災者がいっせいに逃げ出したら、交通渋滞の対策はどうするのか、受け入れ期間をハッキリさせてくれなんて、バカげた理屈をならべたてている。
だから現在の対応は実現不可能な、絵に描いたモチだと、新聞は書く。
絵に描いたモチはどっちだ。
上記の記事は最悪の場合を想定してるらしいけど、ま、日ごろの注意は必要なものだから、1000年にいちどの事故であっても、対応を考えておくことについては文句をいわない。
じっさいにそんな事故が起こったら、理屈もヘチマもないでしょ。
誰も彼も、他人を踏んづけてでも逃げるに決まってるし、道路が渋滞すれば山道をはってでも逃げるだろう。
弱者や老人はおいてけぼりにされ、両親や子供を背負って逃げる人間は、とちゅうで力尽きて、放射能以前にぶっ倒れる。
受け入れないといったって、押し寄せた被災者を隣県が拒否できるはずもないし、いまさらそれを阻止できるはずもない。
被災者に食料の供給はどうするんだといったって、死ぬくらいなら雑草でも、そのへんのイヌやネコでも食べるだろうし、また日本のコンビニがフル稼働してくれるのではないか。
世界の各地でさまざまな災難にあった難民の移動が起きている。
彼らはほとんど着の身着のままで、他人が助けてくれるという保証なしに、とりあえず現在の場所から逃げるというのがお定まりの境遇だ。
原発事故にかぎらない。
戦争や富士山の噴火でも、日本人がそういう切羽つまった状態におちいる可能性はある。
ウチでは引き受けられませんなんて、ノーテンキに紛糾しているのは日本ぐらいのものだ。
こういうぎゅうぎゅうづめの先進社会に生きる人間の宿命として、そういうこともあるだろうなと、日ごろからあきらめておくほうが早いや。
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