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2014年5月12日 (月)

編集委員さん

昨日のウチの新聞で、特別編集委員て人がかなり長い記事を書いていた。
表題は 「ロシアとどう向き合うか」 というもので、委員サンは自分の過去の経歴 (ソ連担当の記者だったこと) や、上司、もと駐ロシア大使などの意見を持ちだして、最近のロシアの非道ぶりを説明しているんだけど、これが日本を代表する新聞の書くことかと、その浅読みにおどろいてしまう。

この編集委員さんはもっぱら他人の意見を参照しており、彼の上司のもと記者にいわせると、プーチンはナショナリズムという虎に乗って暴走してるんだそうだ。
また、もと大使にいわせると、ロシアは国名が変わっても拡張主義は変わらない国だそうだ。
ホントかね。
と、ワタシみたいな素人でも思ってしまう。

わたしの見るところ、ウクライナの併合騒動は、もともとプーチンには限定的な作戦だったように思える。
円満な夫婦だと思っていたウクライナが、いきなりほかの男に走れば、せめて結納金ぐらい返せといいたくなるだろう。
プーチンがクリミアを返せといったのはそのていどのことで、それ以上拡張させるつもりがなかったことは、今回の親ロ派の住民投票の内容でもあきらかじゃないか。
なんでも投票用紙はプリンタで打ったお粗末なもので、選管のハンコも押してないだらしないものだそうだ。
これじゃつい最近選挙をした、ワタシの所属する小規模団体のほうがまだマシだ。
金持ちのロシアが投票を支援してないことはあきらかだし、プーチンは暴走する親ロ派に対して、住民投票は待てとまでいってるじゃないか。

いったいなにを根拠に、現代のロシアは拡張主義だというんかね。
ナショナリズムを政治に利用するのは、日本の安倍クンだってやってることだろ。
今回の騒ぎはプーチンにとっても予想外の展開をみせているようで、彼がふだんからそれほどナショナリズムを対外政策に活用しているようには思えない。
そんなものより天然ガスの輸出のほうが、他の国への政策戦略としては有効だ。

編集委員さんの記事では、プーチンの今後について、欧米の経済制裁で、ロシア経済が低迷するかもしれないなんて書いているけど、アホいっちゃいけない。
国民の顔を伺わねばならないオバマ君がいいだしたアメリカ主導の経済制裁から、早く抜けたいと考えているのは、ドイツ、日本だけじゃないだろう。
ロシア国民が経済制裁ていどでへこたれないことは、第二次世界大戦が証明しているし、現在の北朝鮮を見たってわかる。

ロシアやウクライナの複雑な国内事情をかんがみないで、これじゃあとても編集委員の資格はないぞ。

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