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2014年5月31日 (土)

××さん

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××です、こんにちわと、やけに親しそうな人から電話。
誰だっけと訊くと、ローズなんとかの××ですという。
聞いたことがない。
追求してみたら、1週間ほどまえに、金取引がどうのこうのと電話してきた某社の営業マンだった。
そんなものに興味はないけど、そのときヒマだったからすこし相手をしたら、脈アリというわけでまた電話してきたらしい。
しかも彼はこのあたりの担当で、しょっちゅう近所を徘徊しているらしく、カーナビでわたしの住所を探し当て、駐車場ものぞいたらしい。
失敬なやつだ。

時間のムダだといってやったけど、それで引っ込むようでは営業マンの資格がない。
最近の経済情勢にかんがみて、どちらさんも老後の保障を考えなくちゃと、おおきなお世話をべらべら。
そういうものは郵便貯金におまかせしてあるといったら、低金利がどうの、デフレがああなる、インフレがこうなると得意そうにべらべら。
アノネ、わたしだって経済についてまるっきり無知じゃないんだよといってやったら、それじゃあ日銀の黒田総裁がもちだした最近の経済政策を知ってますかという。
なんだっけと応えると、それみたことかと得意そうにべらべら。
「量的緩和」なんだそうだ。
言葉は知ってるけど、ぜんぜん興味がないから、いきなり訊かれたって返事のしようがない。
まごまごしていると相手のペースにはまりそうである。

けっきょく、こっちもトシの功。
えっ、わたしが生きているあいだにどれだけ浮き沈みがあったと思ってるんだ。
いま現在は金の景気が上向いていたとしても、5年後、10年後のことがアンタにわかるのか。
そんなアテにならないものに老後を託すより、自分の趣味に金を使うほうがよっぽどエエ。
運命に抵抗しちゃいかんよ。
老人の貧乏人が老後のことなんか考えるほうが不謹慎だ。
現在は野垂れ死にの時代であると、あの曽野綾子サンも書いている。
おもいきり遊んで、金がなくなったらさっさと高いところから飛び降りるのがイチバンさ。

これでなんとか相手をケムにまいた。
いま西表島へ行く準備で忙しいんだ、ワタシゃ。
写真は西表島への途上にある多良間島。

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