浮気性のオンナ
よそごとながらあせってしまう。
ロシアとウクライナの問題はいよいよひねくれてきた。
日本が制裁陣に加担したことで、プーチンは北方四島はどうなってもいいのかなんていいだした。
四島に興味はないけど、プーチンを怒らせたくないと、わたしのあせりはそのへんにある。
そもそもの問題はどこにあるのか、このブログでも考えてみようと思う。
きっかけはウクライナが長年連れ添ったロシアと離縁するといいだしたことにある。
相思相愛の関係で、それなり面倒をみてきたと信じていたロシアにすれば、冗談じゃない、そんならせめて結納の品ぐらい返せといいたくなり、それがクリミア半島の奪還だ。
それだけで収まれば問題はなかったのに、米国では、弱腰だと批難されかねないオバマ君が文句をいいだす。 制裁だといいだす。
ウクライナでは、やたらに張り切っちゃったロシア系住民が、プーチンの意向を無視して暴れだす。
日本やドイツは他人の問題に関わりたくなかったのに、とくに日本はそのうちアメリカに応援してもらう事態が発生するかもしれないので、イヤイヤながらアメリカ追従だ。
本心では日本びいきのプーチンも、冷徹な政治世界のつねで、中国にすり寄ったり、北方四島はどうなってもいいのかと日本をおどかす。
日本も困るけど、ここはアメリカ追従も止めるわけにいかない。
なんでこんなにややこしくなってしまったのだろう。
ようするにロシアが太っ腹をみせて、クリミア半島を返せなんていいださなければよかったのか。
いやいや、ウクライナがロシアと離縁するといいださなければよかったのか。
だいたい、どうしてウクライナはロシアと離縁するといいだしたのか。
どうもこのへんにカギがありそうである。
狡猾な政治家なら、ロシアにも米国EUにもいい顔をして、ごたごたを引き起こさない政治をやれそうなものだ。
ところがウクライナの政治家は、政治というのは儲かる商売と考えているろくでなしばかりで、つねにどっちの側から利益供与をたくさん受けられるかと、そんなことばかり考えている。
ロシアと結んだほうが儲けが多ければロシアとつながる政治家が出る。
すると利益のおすそ分けにあずかれない反対派のほうは、米国やEUと結んで儲けようとする。
そういうわけでふたつの勢力に分かれたろくでなしどもが、あっちにつくかこっちにつくかと鵜の目鷹の目で、政権交代のたびにころころと相手が変わる。
つまりこんな浮気性の女になりさがったウクライナがいけないというのが、わたしの見立てだけど。
| 固定リンク | 0
コメント