西表島/カンピラ荘
上原港に着いて、さて宿探しである。
いまは梅雨の時期だからすいているだろうという予測は、石垣島でみごとにはずれたけど、なに、ここは西表島で、ここまで来る人はあまりいないだろうから、部屋はいくらでも見つかるだろう。
そう思って、まず港から正面に見える、こういうのをフランス風というのかもしれない、瀟洒な2階建ての民宿に行ってみた。
ふさがっていますという返事だった。
となりの民宿に行ってみたら、ここは誰もいなかった。
宿屋のくせに昼間誰もいないということは、ほかではあまりないみたいだけど、西表ではありうるらしい。
とほうにくれて反対方向へ歩いたら、建物の壁に大きく 「カンピラ荘」 と書いた民宿が目についた。
なんでもいいやとここへ飛び込んで、イッパツで決まり。
じつにかんたんに決まり。
そうかといってべつに不満のある宿でもない。
建物はこちらもフランス風?だし、港から近いし、近所にはスーパーもあるし、食堂もある。 飲み屋まである。
カンピラ荘の主人は、ぜい肉をそぎ落した枯れ木みたいな人で、仕事熱心でなかなか親切である。
部屋は3千円からありますという。
わたしは勤労者だからいくらか見栄をはって、風通しのいい2階の部屋にしてもらった。
朝食だけついて1泊5千円くらいで、しかもバストイレつきだ。
写真がその部屋だけど、気持ちいいくらいなにもない (エアコンとテレビはある)。
まあ、へんに馬鹿ていねいなのも疲れていけないから、わたしにはこれで十分である。
問題は、といってもわたしの個人的な問題だけど、無線LANが使えないこと。
帰京してからの新聞に、日本は無線LANの設置が遅れているという記事があった。
いまや訪日する外国人が、ホテルを予約するときまっ先に尋ねるのが、無線LANは使えますかってことだそうだ。
上原港の桟橋では使えるし、そこまでカンピラ荘から徒歩5分だからどうでもいいようなものだけど、わたしみたいに寝ながら無線LANを使う人間には、はやくルーターがの設置があたりまえになってほしいものである。
近所の偵察に出た。
上原港の桟橋までほんのわずかだし、宿のななめまえにスーパーがあって、なかなか便利なところだ。
電信柱に交通安全の看板がとりつけてあって、「おばーがわたる よんなーよんなー」 とある。
沖縄の方言かどうか知らないけど、おもしろい。
食堂があったので昼メシを食っていくことにした。
建物の外壁に刺身と書いてあるのに、きれいな女主人が、あいにくいまは釣りに出ないものでという。
旦那が釣りに行かないと刺身が出ないというのは、いかにも産地直送みたいでおもしろい。
仕方がないからカレーライスを食べた。
この晩はべつの食堂に行ったけど、こちにはちゃんと刺身もあったし、現役の沖縄美人の少女が働いていて、それ目当てなのかやたら客の多い店だった。
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