産経新聞
昨日は街へ出たついでに産経新聞を買ってみた。
なんでも産経はイデオロギー的に朝日と犬猿の仲だそうである。
いつも朝日をボロクソにいっている、そのくせそれが楽しみで朝日ばかりを取り続けている当方としては、たまには反対の意見にも目を通さなくちゃいけない。
読後感を先にのべると、産経ってのはなんだか薄っぺらい印象。
数えてみたら朝日より誌面が4ページ少なかった。
朝日新聞主催の高校野球の記事が少ないのは、わたしみたいな夏の騒動がキライ人間にはけっこうなことだけど、値段はどうなんだ。
ってことで調べてみたら、新聞の値段は原則的に法律で決まっているという意外な結果で (yahoo知恵袋によると)、なおかつ諸般の事情で、これにいくらか上乗せがある場合もあるらしい。
朝日も産経も公けには値段はいっしょなんだそうだ。
産経でも社会面には、大戦の悲惨な記憶を取り上げた朝日と同じ論調の記事があるから、こればっかりはいまの時期の風物詩みたいなもの。
狂犬病がなくなったなんて記事もあり、これは朝日には載ってないから、やはり世間の動向をすべて知ろうと思ったら、あらゆる新聞に目を通さなくちゃいけないみたい。
そうしたいのは山々だけど、そんな予算はもちろん、ない。
産経の1面で目立った反朝日の記事は、「内閣支持率5割回復」 というもの。
産経新聞が実施した調査によると、安倍内閣の支持率が、最低だった前回よりいくらか回復したそうである。
こういう結果は朝日なら無視しそうだ。
こればかりではなく、朝日新聞の慰安婦に関する謝罪までマナ板に上げて、「検証は十分だとは思わない」 が70パーセントを超えたなんて、いやがらせみたいな調査までしてあった。
とくに女性が厳しい反応で、不十分という答えが70パーセントを超えたそうだけど、そこまでいくと、ホント?と聞き返したくなる。
日ごろ朝日ばかり読んでいると、集団的自衛権にまっこうから反対する朝日の支持者は、子供を戦地にやりたくない主婦などが主体で、女性の支持ももっと多いと思っていた。
こういう政策への調査は朝日新聞もしょっちゅうやっていて、結果はおおむね自分たちに都合のいいものである場合が多い。
どうも調査のさいのアンケートの設問傾向に、自分たちに都合のよい結果が出るような作為や我田引水があるみたいで、この点ではどの新聞も似たりよったりかもしれない。
朝日と産経の調査結果をならべて考察すると、新聞社の調査というものはあまりアテにならないんじゃないかという疑惑がわいてくる。
しかし買ってきた産経新聞には報道各社による調査の推移がグラフで載っていて、これによると朝日の調査だけが、他社 (読売、産経、NHK、共同) とはかけはなれた数値を示している。
これってやっぱりおかしいでしょ。
以前から朝日新聞のアンケートに、誘導尋問みたいな設問があるのをおかしいと思っていたけど、それが裏付けられた感じだ。
いったい公平と客観性はどこへ行ったのか。
朝日新聞にはくれぐれもこの点の改善をお願いしておきたい。
やっぱり名の知れた新聞の調査結果だからって、あまり信用するとキケンである。
| 固定リンク | 0
コメント