ロック・フェスティバル
まだまだ青春のわたしクン。
昨日は暑いなか、なんとロック・フェスティバルに行ってきた。
福生市のカニ坂公園で開かれるロック・フェスは、今年で31回目だというから、日本のその手のものでは、かなり伝統のある屋外コンサートである。
福生には米軍キャンプがあるせいで、バタくさい文化、たとえば騒音を発するロック・コンサートのようなものにも理解があるってことなのか、それとも日頃からジェット機の爆音に慣れていて、ロックのハードぐらいじゃ驚かないってことか。
でも会場はそんなバタくささとは無縁で、ローカル色いっぱいの親しみやすい雰囲気。
多摩川のほとりの芝生の上に、若い男女やアベック、家族連れ、そのあたりの農家のおじさんなんかが寝転んで、いろんな縁日の屋台が出て、ステージ上の横断幕なんか、もろ、マジックで仕上げた素人の手作りって感じ。
出演は、福生あたりを根城とする地元のバンドが多いみたいだけど、みんな日ごろのうっぷんをはらすような熱演だ (ロック・バンドは騒音が近所迷惑ってことで、ふだんは練習場にもこと欠いているのだ)。
野外コンサートというと、団塊の世代にはウッドストックがすぐ頭にうかぶ。
わたしはいまでもときどき、このフェスティバルを記録したDVDを観かえすけど、いまや伝説となった出演者たちのパフォーマンス、さまざまなファッションの大群衆など、70年代初めの空気をそっくり記録する歴史的なイベントだった。
4番目の写真の白髭のギタリストなんか、そのころから生きているんだろうなあ、わたしとあんまりトシが違わないんだろうなあと思ってしまう。
ひとつのグループの持ち時間が30分で、つぎからつぎにいろんなグループが出演していたけど、暑いので全部見られたわけではない。
「みんなーズ」 というバンドの女性ボーカルは、ロングヘアのおちついた美人で、いっしょに行った知り合いが、あんまりロックのボーカリストらしくないねという。
ふだんは役所か銀行に勤めていて、休みの日だけ演ってんじゃないかとわたし。
真偽のほどはわからないけど、こんなふうに品定めしながら聴いていると退屈しない。
つぎに出てきたのは 「衝動戦車」 という乱暴な名前のグループで、男3人で繰り出す爆音的サウンドはグランド・ファンク・レイルロードなみ。
あまりに暑いし、鼓膜が破れそうだし、ロックに興味のない知り合いはぜんぜんおもしろくなさそう。
わたしも熱中症がコワイので、そのあたりで退散することにした。
最後の写真は人工的に飛ばされたシャボン玉で、かぎられた予算 (たぶん) で子供たちを喜ばせる、なかなかおもしろいアイディアである。
規模ではとうていウッドストックに太刀打ちできなくても、カニ坂公園のロック・コンサートは、わが家から電車でふらりと行けるコンサートとしては、けっこう頑張っているほうだと思う。
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