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2014年10月 2日 (木)

岩田専太郎

Iwa01

オリジナルの 「三四郎」 の挿し絵を描いたのは名取春仙という画家である。
この当時としてはまあまあ有名な画家だったらしいけど、現代のわたしからみると挿し絵としてはちともの足りない。
漱石の作品では 「猫」 の挿し絵を描いた中村不折と橋口五葉が秀逸で、こんなふうな魅力的な画家を起用してほしかったなと思ってしまう。
もっとも 「猫」 はユーモア小説だから、失恋小説の 「三四郎」 に、マンガのルーツみたいな不折や五葉は使えないだろう。

わたしなら 「三四郎」 の挿し絵は、なんといっても岩田専太郎だ。
列車の中で知り合った人妻との官能の夜を描くのに、こんなにふさわしい画家はいない。
でも専太郎さんは、「三四郎」 の連載開始のころはまだ七つか八つの子供だったから、挿し絵はムリだよな。
乱れた髪をうなじにたらして、うしろ向きに艶然と微笑む人妻なんて、こりゃ連想のしすぎか。
添付したのはネットで見つけた岩田専太郎画伯の挿し絵だけど、ダメかねえ、こんなのは。
明治の小説じゃエロすぎるってことで、官憲の横やりが入っただろうねえ、きっと。

なかなか官能の夜が出てこないけど、明日かあさってだな。
気をもたせて今日もおしまいだ。

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