君死にたまふことなかれ

夢をかなえよう?と 「イスラム国」 へ渡ろうとして挫折した大学生。
彼の気持ちはさておいて、その周辺に古書店主だとか、もと大学教授だとか、よくわからない人たちがうろうろ。
人間がこれほど増えると、世間の尺度で測れない人が出てくるのはやむをえない (わたしだってけっこうズレているのだ)。
そういう人が他人に迷惑をかけない範囲で、自分スタイルをつらぬくのもまた結構。
問題はそのあたりだな。
他人に迷惑をかけないっていう大前提があるはずなんだけど。
もと大学教授って人は、新聞でみると、あごひげを生やした、ちょっと頼りないイスラム戦士みたいな人で、おもしろく生きておもしろく死ねばよいという信条を持っているらしい。
そういう考えで大学生にシリア渡航をあっせんしたのなら、これぞ教師の鑑というべきだろうか。
本人がおもしろく死ぬのはかまわないけど、戦争では他人を殺す可能性もあるのだから、それってやっぱりマズいんじゃないか。
あごひげの教授サンは、イスラム思想の分野では屈指の研究者とある。
これだけならりっぱな大学教授だ。
と思ったけど、なぜか肩書きに “もと” という余計な修辞つき。
もと、ということは現在は教授ではないみたいだし、まだ54歳では定年退職するような歳でもない。
むかしオウム真理教に肩入れして問題になった大学教授がいたけど、どこかで精神が世間の常識からはみだしてしまって、クビになっちゃったんだろうか。
ウィキペディアにひげ教授サンの考えが載っているので読んでみたけど、主張がどんどん自己中心的になっちゃっていて、凡人にはおよそ理解しにくいものだった。
すると本人は、ウィキペディアが当てにならないことを知るには、ワタシについて書かれた項目を見るのがいちばんですなんて発言しているらしい。
あはは。
と笑ってる場合じゃないな。
わたしだってウィキペディアをすべて信用してるわけじゃないけど、自分に都合わるいからといってそれを全面否定までしない。
やっぱり他人を殺すのはよくないことだと、先生なら生徒を諭さなければいけないと考えるわたしは、まだまだ常識にしばられた古い人間なんだろうか。
この問題に関してはむかしの日本人のほうがまともだったような。
あゝおとうとよ、君を泣く
君死にたまふことなかれ
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せとをしへしや
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや
大学生クン。
人を殺すくらいなら沖縄に行ってサトウキビ刈りのバイトでもしたらどうかね。
めちゃくちゃきついって話だけど、安易に人を殺すより、自分をこてんこてんに打ちのめし、夜は泡盛呑んで大騒ぎするほうがよっぽど人生に役に立つ。
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