西表Ⅱ/宿について
わたしはこの旅で5つの宿を転々とした。
白浜で泊まったのは○○旅館。
伏せ字にしたのはお世辞だらけの口コミ情報ではなく、本音でものを書こうと思っているからだけど、べつにこの宿に恨みがあるわけじゃないから、いやみや辛辣なことが書いてあるわけじゃない。
だいたい白浜に “旅館” とつく宿はひとつしかないから、調べればどの宿かわかってしまうので、伏字の意味はないんだけどね。
1枚目と2枚目の写真が○○旅館だ。
わたしの部屋は二階の角部屋で、風通しがよく、窓の正面は海だから展望もバツグン。
○○旅館はいい宿だった。
このまえの晩に泊まった民宿は、ここだってけっしてわるい宿ではなかったけど、夕食が、いってみれば大衆の好みを平均化した幕ノ内弁当みたいなもので、偏食・小食・ベジタリアンのわたしの口に合わなかった。
そんなことを○○旅館でこぼしたら、ウチは海のものと野菜が主体です、刺身もつきますという。
刺身があればほかはいらないくらい、わたしはそれが大好きである。
おかげで毎晩泡盛を呑んで、おつまみをつまんで、夜中にカップラーメンを食べるという、わたしにとってはしごくまっとうな食事にありつけた。
いい宿というのはこのていどのことなんだけど、これも宿泊客がわたしともう1人しかいなかったせいで、夏の繁忙期じゃこうはいくまい。
わがままをきいてもらったおかげで、わたしはここに3連泊した。
ほかの宿についてもいささかのゴタクを。
3枚目と4枚目は石垣島じゃちっとは知られた素泊まりの宿。
鉄格子がはまってれば刑務所か留置場みたい。
これでもテレビ、エアコン、冷蔵庫などが備わっていて、ここから見えないけど、バストイレつきで一泊3700円。
ドミトリー形式でよければもっと安い部屋もあるけど、わたしはいちおう、多少は贅沢できる勤労者なのだ。
西表島では2500円の宿にも泊まった。
トイレが和式というのが難点だけど、それ以外はべつに文句もない宿で、帰りにサトウキビをお土産にもらってしまった。
5枚目は西表にある素泊まり民宿。
石垣、西表に素泊まり専門の民宿は多く、食事をつけたって5~6000円で泊まれる。
刑務所みたいじゃイヤっていう若い娘もいるかもしれないけど、山歩きに凝って大部屋にザコ寝の山小屋に泊まったことのあるわたしに過不足はない。
こういう宿は、夏になると長期に居座っちゃう客もいるというから予約が必要だ。
6枚目は石垣の桟橋から近い、新婚さんでも泊まれるゴージャスなホテル。
こんな部屋にばかり泊まっていたら破産してしまうけど、いちおう比較までに。
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