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2014年11月22日 (土)

西表Ⅱ/ウタラ炭鉱への道

西表島にはかっての炭坑跡が少なくない。
浦内川のたもとから歩いていけるウタラ (宇多良) 炭坑もそのひとつ。
わたしはぜひここへ行ってみたかった。
ネットで調べると、ここへ行ってきたという人のブログも見つかるけど、浦内川のクルーズに比べれば数は多くなさそうだから、わたしなりの発見があるかもしれない。

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浦内川のクルーズ船には、前回の旅で乗ったことがある。
クルーズもさることながら、そのとちゅうの山歩きでなにかめずらしい生きものに出会えるのではないかと期待したのだけど、見たのはトカゲとカエルくらい。
観光客の少ないウタラ炭坑のほうが、まだ道もそれほど荒れておらず、めずらしい生きものに会えるチャンスが多いのではないか。

ウタラ炭坑へ行く道は、クルーズ船乗り場の駐車場からまっすぐ入ったところである。
ここから炭坑まで、せいぜい1キロほどの平坦な道だから、子供連れでも問題はないけど、人通りはけっして多くないから、昨今の事情では女の子のひとり歩きはやめたほうがいいかも。

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最初のうちは浦内川に沿った道で、クルーズ船が見下ろせる高台もある。
ほどなくしてその支流ぞいの道になる。
この季節でもたくさんのチョウチョが飛び交い、道中のあちこちでサキシマキノボリトカゲを見た。
尻尾をぴんとのばした、なかなか愛嬌のあるトカゲだ。
ただ、しろうとの自然愛好家がぶらぶらしたくらいでは、めずらしい生きものにはなかなか会えないもので、この日にこの道で出会った生きものは、チョウチョ複数とトカゲ3匹。

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支流の岸辺はマングローブの森で、まるでアマゾンのようである。
開高健の「オーパ!」を思い出す。
流れの中に魚影が濃い。
20センチほどの魚が泳いでいるのが上から見える。
こんなところで釣りをする人もいないだろうから、まだあまりすれてないんじゃないか。
どんな魚なのだろうと、興味をもったわたしは、あとでもういちどこのコースを訪問することにした。

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