カラオケ
昨夜はカラオケに行ってきた。
そのまえが蕎麦屋で、今度はカラオケというと、ものすごく遊び歩いているように思われてしまいそう。
でも1100円の山かけそばと、柿のタネやピーナツで水割りをがぶかぶ飲んだくらいで、そう思われちゃ迷惑だ。
しかもわたしは大のカラオケぎらいで、歌は1曲もうたわなかった。
近所の店だから往復とも歩きである。
ふつうに晩メシを食ったってこのくらいはかかる。
自分でも悲しいくらい耐乏生活をしてるのだ、わたしゃ。
カラオケというものはあまり食通が行くところではない。
お酒は焼酎が定番で、食べものはたいてい乾きモノ、たまに漬け物があるくらいだ。
歌が好きならまだしも、わたしはひどい音痴で、人まえでうたって他人の迷惑をかえりみない人間じゃないから、すみっこで小さくなっていた。
なんでそんなところへ行ったのか。
じつは年内で閉店するというカラオケ店があって、閉店パーティをやるという。
店の経営者と常連客がたまたま知り合いだったし、来年からはもう誘われなくなるのだから、最後ぐらいいいだろうと出かけたのである。
そしてやはり、ずいぶん肩身のせまい思いをした。
うたわない人間が行くところじゃないと、カラオケ店で、これまでも何べん思ったことか。
どうしてこんなくだらないものを発明したのかと、カラオケの考案者に文句をいいたくなるけど、潮流あらがいがたし。
これは20年前の中国にもあったし、2年前のロシアにもあった。
本場の漢字とキリル文字でも、読み方は両方とも日本と同じ “カラオケ” だったよ。
トホホ。
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