クラい未来の2
おおおお、わたしが新年に予想したことが早くも現実になってきたみたい。
今日の新聞の一面トップは、フランスで新聞社襲撃のニュース。
首都の中心で白昼どうどうと銃を乱射したのは、イスラム過激派らしいから、世界の大半は「イスラム国」みたいなものにかきまわされているだろうの予想通りになってきた。
襲撃の瞬間の映像を見たけど、犯行に使われた車はシトロエンで、犯人は警官のとどめをさし、車に乗り込むさいにドアの下に落ちた品物を拾うほどの冷静ぶり。
こんな軍隊同士の戦争のようなテロが頻発するんじゃないかというのが、わたしの予想だったんだけど。
はたして自爆覚悟の狂信者集団に、民主的で法治の国は太刀打ちできるんだろうか。
日本はいまのところ標的になってないのを幸い、ひたすら自分の殻に閉じこもるがせいぜいで、やっぱり外国人には来ないでほしいという考えがますます盛んになるんじゃなかろうか。
これじゃグローバル化に逆行です。
それにしてもフランスって国は犯罪者が逃げやすい国だな。
テロリストのカルロスが、逮捕に来た警官2人を射殺して逃亡したのもフランスだったでしょう。
ゴダールの映画の中でも、ベルモンドは何人かの警官を射殺して、恋人とふてぶてしい逃避行。
標的にされるお巡りさんもタイヘンだ。
フランスばかりじゃありませんよ。
予想が実現しそうなのは米国もいっしょ。
今日の新聞には、アメリカは人種のるつぼという記事もある。
ナショナル・ジオグラフィックも取り上げていたけど、雑種の実験台みたいなアメリカでは、そもそも人種の定義があいまいになってきているそうである。
両親や先祖をたぐれば、自分がどこのナニ人なのかさっぱりわからない人がどんどん増えているのだ。
ヤンキースの選手が引き合いに出されていたけど、彼はハワイ出身で、ハワイ、中国、日本、ポルトガルの血が流れてるといっている。
これまでなら人種が異なっても、イザというときはアメリカ人であるというアイデンティティーが国のまとまりに役立ったけど、これからもそう行くだろうか。
格差がますます増大して、社会に不公平感が充満し、些細なことでも不満を持つ人がじゃんじゃん増えてるのだ。
彼らは極東のどこかの国といっしょで、なんでもかんでも政府がわるいといいたがる。
欲求不満は過激派につけこまれやすい。
かくしてアメリカでも、新聞社攻撃、いや、マンハッタンの高層ビルにまた旅客機が突っ込まないという保証はないのである。
こんなアメリカが10年後に復活するなんて、夢物語か寝言にしか聞こえないではないか。
安全神話の日本だって、たとえばリニアに乗るとき、運を天にまかせる時代が来ないって保証はないぞ。
| 固定リンク | 0
コメント