テロリストたち
先日のフランスのテロ。
今朝の新聞なんか読むと、米国の9・11テロに匹敵する事件であったようだ。
これだけの人がケシカランと声をそろえていることに、いくらへそ曲がりの当方だって異論を唱えられるわけがない。
なにか書くとしても世間と同じようなことしか書けっこない。
で、趣向を変えて、ミステリーについて書いてみる。
つまり勝手な空想である。
このテロリストたちって、いったい何者だろう。
世間に流布されていることからすると、信じがたいほど残酷なことを平気でやる集団のようだけど、これを世の中に不満をいだくならず者集団と断定していいものだろうか。
「イスラム国」にせよアルカイダにせよ、構成員の数が、すくなくても万を超える集団が、まがりなりにもまとりまりを持っているというのはどうしてだろう。
リーダーの顔もよく見えないし、集団合議制でやっているようにもみえるし、ウィキペディアによると、一般市民から税金を集めたり、防衛省・保健省・電力省などの省庁を置き、治安組織(警察組織)も持っていて、支配地域の住民のために独自のパスポートを発行し、傭兵募集のためにはインターネットもおおいに活用しているという。
麻薬や油田の収入を資金源として構成員を養っているというけど、これがそのへんの無知なならず者集団なら、とっくに利権をめぐって仲間割れでも起こしていそうなものだ。
だからと、ここからがミステリーになるんだけど。
じつはこれは、どこかのなにがしの謀略ってことはないだろうか。
世界が混乱すると儲かるって人間も、広い世界にはいるかもしれない。
なんか根拠があるのかって聞かれたら、ぜんぜんないんだけど、強いてその理由をでっち上げるとしたら、こんなところだ。
つい昨日もナイジェリアで、10歳の少女が自爆というニュースがあった。
テロリストにそそのかされたか、だまされて利用されたか、いずれにしても残虐な連中だと思わざるを得ない。
でもこれって、世間の怒りに油をそそぐ、ずいぶん絶妙なタイミングではないか。
テロリストの悪名を高めようと思う人間がいたら、やはりなにも知らない少女の体に爆弾を結びつけ、全部テロリストにおっかぶせるくらいのことはするだろうと考えると、いよいよミステリーらしくなる。
わたしたちのところには、「イスラム国」やアルカイダ、ボコ・ハラムらの残酷さを証明するニュースがひっきりなしに飛び込んでくる。
それはつねにこちら側からの報道である。
これが誰かの謀略であるとしたら・・・・
ホント、疑り深いやつだなといわれてしまいそうだけど、それはわたしのこころのどこかに、前述したような万を超えてなお統制のとれている集団の中に、少女を利用するなんて、それはいくらなんでもひどすぎるぜと発言する人間がひとりもいなかったのだろうかと、疑問に思う気持ちがほんの少しだけあるからである。
テロリストは、屈折した、人間のこころを持たない、スケールの大きな愉快犯であるといえば、それは世間とまったく同じ見方になってしまい、これじゃあミステリーにはならない。
ここはやっぱり米国の武器商人あたりに登場してもらわないと。
こうやってミステリー仕立てで考えると、もうなにがなんだかわからない。
日本にいて、机の前に座っているだけじゃ、この対テロリスト戦のことはさっぱりわからないのである。
はっきりわかるのは、この戦いの結末を、わたしはおそらく見ることができないということだ。
わたしの世代は平和な時代を食い逃げするみたいで、もうしわけないと思ってはいるんだけどね。
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