ロシアⅢ/ロシア行き
ふだんあまり会うことのない知り合いに出会ったら、ビッコをひいていた。
どうしたのと訊くと、なんとかいう (病名は忘れた) 関節の病気でとぼやく。
それでいまはコンドロイチンを飲んでいるんだそうだ。
そんなものが効いたなんてことは、薬屋の宣伝以外であまり聞いたことがないけど、問題は彼のトシがわたしとあまり変わらないことだ。
べつに病気にならないための努力もしてないから、わたしだってそろそろ、いつそういう病気になってもおかしくない。
歩けなくなったらいったいなにを励みに生きていけばいいのか。
と、現代の西行もしくは芭蕉を自認するわたしは考えてしまう。
ブログでも書けばいいだろって人もいるかもしれないけど、西行も芭蕉も、旅があってこそ、後世に残る偉大な著述を成し遂げることができたのだ。
おまえのブログがなんで偉大な著述なんだという人もいるかもしれないけど、そのへんはどうでもよくって、つまり、あまりあけすけにいうのもナンだけど、わたしの人生は最初からずっと現実逃避に貫かれており、旅がなかったらわたしはゆいいつの逃避先を失うことになってしまうのだ。
足が丈夫なうちに行きたいところへ行っておかなければというわけで、わたしはまたロシアに行くつもりである。
常識的な人なら、寝たきりになった場合にそなえて貯蓄にはげむところ、浪費にはげむところがわたしの場合はちと異常なんだけどね。
地球は広いのに、なんでまたロシアなのっていう人がいるかもしれない。
わたしは過去にもロシアに行っているけど、はじめての国ではつい興奮して、帰国したあと、はて夢かまぼろしかって具合で、記憶があいまいになってしまうことが多い。
その国の実態をしっかりと脳裏にきざむためには、再訪して、今度こそ冷静にその国をながめることがぜひとも必要なのである。
そういうわけで、去年はモスクワを再訪した。
今年はサンクトペテルブルクを再訪しようというのである。
もうすでに旅行会社に予約はすんだ。
順調にいけば、出発は2月の12日だ。
出発前にもいろいろ問題はあるんだけど、それについては次回。
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