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2015年1月25日 (日)

下げられたハードル

「イスラム国」に拘束された日本人のことをもやもやと考えている。
すでに処刑されたらしい湯川遥菜さんについては、経歴にちょっとうさんくさい部分があり、本人は英語もあまり得意ではなかったらしいから、自分の立場について相手にうまく説明することもできなかっただろう。
後藤健二さんのほうは英語がわかり、自分の立場をきちんと説明することができ、「イスラム国」の中にも彼の勇気や過去の活動に一定の理解をしめす人間がいて、釈放へのハードルを思い切り下げたのではないか。
なによりアメリカと一線を画し、アラブの国と信頼関係を築いてきた日本人ということで。

釈放の条件は、ヨルダンに囚われになっている捕虜と引き換えだという。
この捕虜というのは自爆テロに失敗した女だというから、そうだとすれば「イスラム国」にとって重要な幹部というわけでもなさそうだし、釈放したってすでにメンは割れているのだから、彼女がふたたび自爆テロをする可能性は低そうである。
「イスラム国」にしても自爆テロの要員を確保するために、わざわざ囚人の釈放を要求するだろうか(その気になれば要員はほかにいくらでもいるんじゃないか)。

つまりこの女を釈放してもヨルダン政府に後難のおそれはないだろうし、このていどならアメリカや英国だってむきになって反対しにくい。
他国の司法に介入するのはまずいことだけど、このさいそんなことはいってられない。
「イスラム国」が後藤さんを助命するつもりでハードルを下げたのなら、約束は守られるだろうから、身代金はべつの名目でヨルダン政府に支払って、女囚を解放すべきであると、現在のわたしは考えるんだけどね。
というようなことは日本政府もとっくに考えているだろう。

昼のニュースを見たら、オバマ君やキャメロン君が、この事件について、日本を支援するとか日本国民と結束してとか、いろいろごちゃごちゃいってるけど、しばらく黙っていてほしいやね。

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