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2015年1月 4日 (日)

クラい未来

004

昨日の朝刊を読んで書きかけていたこと。
正月3日ぐらいじゃまだ正月ボケが治ってないとみえて、あらかじめ用意していたような記事が多かったけど、オピニオン面にハーバード大学のファガーソンさんという教授のインタビューが載っていた。
言ってることは現在の世界経済に関する潮流について、西洋の衰退について、アジアの隆盛についてで、しろうとのわたしがいちゃもんをつけるようなものではない。

いちゃもんをつけるとしたら些細な部分で、たとえば西洋がかって覇権をにぎれたのは、あちらには 『競争、科学革命、法の支配と代議制、医学、消費社会、労働倫理』 が存在したからだという。
アジアはその点で遅れていたのが停滞の原因だというんだけど、そうだろうか。
ひとつ、ただひとつ、日本を忘れちゃいませんかといいたくなってしまう。

西洋が覇権をにぎり、世界を席巻していたころ、アジアの中で日本にだけは、ほかのアジア諸国とちがった状況があった。
猿まねだといわばいえ、少なくとも西洋の長所を果敢に取り入れようとする開明的なものの考え方、法治の精神、上下のへだたりのない平等な社会、資本主義の先駆けになるような健全な産業システム、そして大工や植木屋などの職人を尊ぶ、西洋よりずっとすぐれた労働倫理があった。

わたしはナショナリズムの観点からいってるわけではなく、歴史をどう客観的にみても、いや、客観的に見れば見るほど、そのころの日本は他のアジアの国とちがっていたといっているだけである (残念なことに現在の日本人は、それを主張する権利を失ってしまったようだ)。
ファガーソンさんだけではなく、欧米の知識人にはこのことをつねに考えてほしいと思う。

でもまあ、歴史を論じるのに、たったひとつの例外だけに言葉をついやすわけにはいかないだろうから、この点はガマンしよう。
ファガーソンさんの発言の主旨はまあ正解だと思う。

002

でも、終いのほうはいけませんです。
アメリカの大学教授だからやむを得ないのかもしれないけど、つぎの10年でアメリカが復活するってのはなんなのさ。
『シュールガスのような資源はたっぷりあるし、世界中から有能な人が集まってくる』 ってのはなんなのさ。

映画 「ジャイアンツ」 に、石油ブームに沸いたころの米国が出てくるけど、100年もたたずにアメリカは石油輸入国に転落した。
その後の世界はますます大量消費にかたむいているから、米国内のシュールガスが枯渇するまでせいぜいあと30年、有能な人材は金にまかせて集めたものだから、金の切れ目が縁の切れ目。
不景気風にさらされたアメリカに、未来なんてあるはずがないというのがわたしの見立てだ。

つぎの世界を担うのは、それじゃあ中国かといわれても返事はしない。
それがどこの国なのか、ぜんぜんわかりませんがホンネなんだけど、日本人であるわたしの予想は以下のごとし。

最後に勝利を得る、いや、かろうじて生き残るのは、日本やドイツ、あるいは人口の少ないオーストラリアのような、こじんまりがモットーの民主主義国による連合だけ。
そのころアメリカも中国もロシアもインドも、政治家の手に負えない大混乱に陥って、空中分解のあげく、世界の大半はアノ恐怖の「イスラム国」みたいなものにかきまわされている。
孤立した民主主義連合は、蓋をとじたサザエみたいに、ひたすら嵐が通り過ぎるのを待っているんだろうねえ。
ちとムシがよすぎるか。

グローバル化に逆行するこの予想があたれば、わたしはモーゼに匹敵する偉大な預言者ってことで、ブログの人気もうなぎ登りなんだろうけど、そこまで生きてられっか。

クラい気持ちで新聞をめくったら、見開きどころか、これでもかこれでもかって、紙面を6面も使ってHISの旅の広告が載っていた。
おお、今年もどこへ行こうかと、たちまち豹変してしまうわたしもイケナイけど、世界はノーテンキ的に平和なんだなとつくづく思ってしまいます。

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