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2015年2月23日 (月)

ロシアⅢ/朝食

朝食に行ってみた。
現在では外国のホテルでも、朝食はたいていバイキングである。
朝の7時半からだというから、その時間に行ってみたら、まだ食堂は閉まっていた。
これもロシアが標準時間をずらしたせいだけど、そのときはまだそんなことは知らなかった。

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食堂の入口で困惑していたのはわたしだけじゃない。
このホテルにはなぜか、中学生か小学生ぐらいの可愛い女の子がたくさん宿泊していて、彼女らも入口でとまどっていた。
どの子もひと目で東洋人とわかる顔立ちである。
切れ長の眼で、髪をうしろで束ねておでこを出したスリムな子ばかりだから、わたしは上田としこの 「フイチンさん」 というマンガの主人公を連想した。
で、たぶん中国人なんだろうと思ってしまった。
何語で話しているのかと聞き耳をたててみたけど、もともとわたしは片方の耳が難聴だし、こんな年頃の女の子がきゃあきゃあいってると、どの国の言葉もみんな同じに聞こえてしまう。

食事のときトーストを焼いていたら、後ろにならんでいた少女らのつきそいの中年女性が、なにかの拍子に日本語でスミマセンといった。
それでわかったけど、少女たちはバレエの研修に来ている日本人娘だったのだ。
そういえばエレベーターの前で、くるくると片足で回転している子もいたっけが。

最初の日の朝食は、こんな美少女たち20人ぐらいに囲まれて、男はわたしひとりの食事だった。
写真を撮っておけばよかったけど、最近では他人の写真をおいそれと撮るわけにいかない。
ここに載せた写真は、不本意ながらiPodで撮ったもので、画質は最悪、写っているのは美少女軍団のひとり。

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ホテルの朝食がどんなものか紹介したいところだけど、最近の口コミ情報ブームに批判的なわたしは、そういうものに利用するんじゃないかと疑われそうで、写真を撮れなかった。
どっちにしてもわたしの食事は野菜主体のささやかなものだけど。

現在の日本は国際的バレエダンサーの一大供給国である。
国際コンクールなんてものがあると、かならず1人か2人は新しい日本人ダンサーが入賞する。
これはどうも日本が、平和で豊かな国であることの証明であるらしい。
ロシアまで研修に来るためにはそれなり財力が必要だろうし、踊りに青春を賭けるなんてことは、現在のシリアやイラクの女の子には夢のまた夢だろう。

この中から将来の大器が生まれるかもしれないと、食事をしながら、わたしはちらりちらりと少女らの品定めをしたのでありました。
じつはわたしはバレエの本場のロシアで、ぜひバレエを鑑賞するつもりだったのだけど、その顛末は次項。

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