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2015年2月 4日 (水)

憎しみの連鎖

いくらなんでもそこまでやるかってなもん。
「イスラム国」 に拘束されているヨルダンのパイロットについて、生きたまま焼き殺された映像が出まわっているという。
どれどれと、わたしも映像を探すベテランだから、すぐに YouTube でそれを見つけた。
鉄格子の檻に入れられたパイロットが、まわりを正規兵のような軍服の兵士に取り囲まれ、導火線のようなあんばいのガソリンに火をつけられる。
正視に堪えない映像だから、部分的に静止画だったけど。

どうも残酷が度を越している。
これじゃあ弁護の余地もない。
しかし考えてみると、これも 「イスラム国」 の戦略かもしれない。
残酷に残酷を上乗せして、アメリカの世論を沸騰させ、なんとかして米軍を戦場に引っ張り出す。
「イスラム国」はキライだけど、アメリカもキライだというイスラム教徒は多いから、米軍がちょくせつ参戦すればしめたもの。
こうなればアラブ対アメリカの戦争ってことになり、イスラムを冒とくするアメリカ人をこらしめるという大義名分がたち、彼らの言い分にちっとは正当性が加味されるわけだ。

アメリカもそんなことはわかっていて、その手には乗らぬの心理戦。
それでも 「イスラム国」 の残虐行為が続けば、いつか堪忍袋の緒が切れる。
それで参戦すれば、中には捕虜になって、また首を切られるアメリカ兵も出てくるだろう。
ほんの少数の不満分子が世界をひっかきまわす状況は、いよいよ先が見えなくなる。

ヨルダンでは 「イスラム国」 が釈放を要求していた死刑囚の女をただちに処刑するとか。
怒りの矛先が向けられた死刑囚こそいいメイワク。
もともと彼女は 「イスラム国」 にとってそれほど重要な駒じゃないみたいだし、いちおう文明国を標榜するなら、ヨルダンも軽はずみなことをしないほうがいいように思うけど。
殺しが殺しを誘発し、憎しみが憎しみを呼ぶ、相手の思うつぼだ。

わたしももうすぐロシアに行くんだけど、あの国には 「イスラム国」 みたいに乱暴なテロリストはいないだろうねえ。
とにかく拉致拘束されたら、間違いなく殺されると思ったほうがいい最近の傾向だからなあ。
わたしには後藤健二さんみたく、死にのぞんで毅然としていられる自信がないよ。

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