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2015年2月21日 (土)

ロシアⅢ/時差

604

モスクワからサンクトペテルブルクへ行くために、シェレメチェボ空港で乗り換える。
飛行機は21時発のはずだけど、その時間になっても改札が開かない。
言葉のわからないわたしは聞いてみるわけにもいかず、不安で仕方がなかったけど、まわりのロシア人たちは文句ひとついうわけではない。
これはきっと、ソ連時代の、お上に文句をいえない服従精神が身に沁み込んでいるのだろう。
そう考えてじりじりしていたけど、じつは決定的にまちがっていた。

わたしはモスクワに到着してすぐ、腕時計を現地時間に合わせた。
持参したiPodには、日本の時間とロシアの時間が同時に表示されるようにセッティングしてある。
それを見て合わせたのだから間違いがない(と思っていた)。
だからモスクワの空港で1時間も待たされて、てっきり飛行機が遅れたのだと思い、ブログの中間報告にもそう書いてしまった。

ぜんぜんちがっていた。
じつはロシアでは去年の10月(まだ半年も経ってない)に、サマータイムをそのまま標準時間にもってきて、つまり標準時間を1時間うしろにずらしたのだそうである。
おかげでこの旅では、エルミタージュでもコスチーヌィ・ドヴォール(デパート)でもサプサン号でも、開館、開店、発車が、すべてわたしの時計より1時間遅れていて、わたしはそれを冬時間だとばかり思っていた。
サマータイムというものがあるのだから、厳寒のロシアにウインター・タイムというものがあってもおかしくないではないか。

標準時間の変更についてはモスクワに移動したあとで、かってわたしのアパートに住んでいて、いまはモスクワに帰っている旧知の金髪クンに聞いたのだけど、もうホントややこしい。
現在ロシアと日本の時差は6時間である。
まだ5時間と書かれたガイドブックもあるから注意したほうがいい。

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