ロシアⅢ/晴天
サンクトペテルブルクに着いて、3日目までは、エルミタージュの見学以外は、ひたすら街とホテルのあたりをぶらぶらしてるだけ。
これでは大枚をかけてロシアに来た甲斐がない。
わたしはそうも思わないんだけど、世間さまはきっとそう思うだろう。
で、4日目は、どうせヒマだし、ひとつナイトライフを楽しむか。
サンクトペテルブルクにもショーレストランがあるようなので、そういうところへ行って美女たちの踊りでもながめるかと考えた。
おおっと身を乗り出したアナタ。
だまされたなんて苦情が出るまえにことわっておくけど、結果的にはわたしはどこにも出かけず、この夜もおとなしくまくらを抱えて寝た。
でも出かけようと思ったことは事実だ。
イスタンブールでもベリーダンスのショーレストランに出かけて、店の主人からワインをふるまわれたことのあるわたしである。
けっこう図々しいところもあるのだ。
「地球の歩き方」 に 「トロイカ」 というショーレストランの名が出ていた。
こういうガイドブックに載るほど、あるていどの実績のある店なら、ひとりで出かけても、はたから思うほど危険ではないのが普通だ。
予約だってホテルに申し込んでできる場合もある。
で、ホテルで聞いてみようかと考えたけど、先にチケットを買ってしまって、店に行ってみたら場所がわからなかったではハナシにならない。
イスタンブールでは店から送迎の車が来たけど、ロシアでもそんなものがあるかどうかわからない。
どうせ朝からヒマなんだし、まずショーレストランを探しに行って、首尾よく見つけたら、またホテルにもどり、あらためて申し込むというのはどうだろう。
地図をみると 「トロイカ」 まで、地下鉄で往復したって、せいぜい1時間か2時間みておけばいいようだ。
街の散策をかねてぶらぶらするのもわるくない。
そんなつもりで朝の9時ごろホテルを出た。
一歩中庭に踏み出して、おどろいた。
サンクトペテルブルクの空は素晴らしい晴天になっていた。
前日までがラーゲリ (強制収容所) の空のように陰うつだったせいで、この日の空の青さは、壁が崩壊した直後のベルリンみたいである。
やっぱりわたしはついてるみたい。
ただ放射冷却というのか、手先がひどく凍えたけど。
地図を調べると、メトロで 「トロイカ」 に行くためには、ホテルから近いゴシチニ・ドウォール駅から、センナヤ・プロシャジ駅で乗り換え、テエフノロギチェスキー・インスチトゥトという長ったらしい名前の駅で降りることになっている。
それぞれの駅のあいだはひと駅区間しかないけど、駅と駅の距離は歩くには遠すぎるような感じなので、今回はメトロに全面的におまかせ。
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