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2015年3月10日 (火)

ロシアⅢ/イサク聖堂の1

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わたしは2年前のサンクトペテルブルク訪問で、ロシア正教の有名な寺院であるイサク聖堂を見学した。
そのとき、見学を終えて外に出てから、寺院の丸屋根の下に展望台があることに気がついた。
え、おい、そんなのありかよと思ったけど、もういちど入り直すのもかったるいので、とうとう展望台からの景色を見逃してしまった。
しかし、やはり高所から名にしおう新古典主義様式の街をながめてみたいものである。
ましてこの青空だ。

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そういうわけで、この日の散歩はイサク聖堂を最優先。
ホテルからぶらぶら歩く。
のんびり歩いたって、せいぜい2キロ、30分だ。
途中でホテル・グリフォンの前を通った。
2年前にわたしが泊まったホテルだけど、今回のエム・ホテルに比べれば、エレベーターがないほかは、すべてで勝っていた。
キャンデス・バーゲンみたいな服務員は健在だろうかと、なつかしい思いで、ドアひとつの入口をながめる。
1~4枚目までの写真はホテル・グリフォンのそばにある 「銀行橋」 のあたりの景色。

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ぶらぶら歩いて、聖堂まえの広場に出た。
ここにはウマに乗った武人の銅像がある。
陽光に燦然と輝いてあっぱれな武者ぶりだけど、ハテ誰だろう。
調べてみたら、これはニコライ1世だそうだ。
さらに調べると、在位は1800年代の前半で、日本でいうと江戸時代末期の人。
保守的な専制君主で、ロシアでおなじみの秘密警察を設立し、多民族国家を統治するには抑圧しかないという、現代でも通じる政治家の信念を実践した皇帝だったそうである。

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さて、イサク聖堂。
まえにいちど入ったことがあるのだから簡単かと思ったら、入口でひっかかってしまった。
聖堂には入口がふたつある。
ひとつは聖堂の内部に入るための入口で、もうひとつは建物の外側についている展望台の登り口。
てっきり建物の中に階段があると考えていたけど、そうじゃなかった。
料金は別々である。

この登り口にKACCA (チケット売場) があったのでチケットを買おうとしたら、座っていたおばさんがあそこの券売機で買ってこいという。
で、自動券売機で買おうとしたんだけど、この機械が、何度やってみてもお札が入っていかない。
1000P札しかなかったから大きすぎたのか。
たまたまアベックがとなりに来たから、エクスキューズミーといってお願いしてみた。
アベックのかたわれはなかなかきれいな娘だったけど、喜んでもたもたしている極東アジア人(わたしのこと)の手助けをしてくれた。

よく見たらお札を入れる場所をまちがえていた。
まちがいやすい場所に似たような挿入口があるのがケシカランと、わたしは自分の過失を認めない。
しかも、ようやくお札が入ったと思ったら、お釣りの紙幣があとからあとから出てきて、しばらく止まらない感じ。
きれいな娘があわててかき集めてくれた。
アセる。

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