ロシアⅢ/モスクワ散歩
翌日は張り切った金髪クンとモスクワ市内の散策だ。
こんなのとまともにつきあったら殺されてしまうから、昼ごろにのんびり出かけた。
べつに行きたいところもないから、クレムリンからアルバート通りにでも行ってみることにする。
メトロをクレムリンで降り、地上に出るとボリショイ劇場のわきだ。
ほら見ろ、わたしの言ったとおりだろと、最近では金髪クンよりわたしのほうがモスクワの地理に詳しいみたい。
ソ連時代のトイレを見たくありませんかと、金髪クンがいう。
そんなもの見たくないけど、強引な彼に引っ張られていったら、それは工事中で入れなかった。
クレムリンもあちこちで工事をしていたから、観光客の少ないこの時期に模様替えをすませようってことらしい。
クレムリンは広くて疲れるからということで、赤の広場をちょいとのぞいたたけで退散する。
1枚目、2枚目の写真はクレムリンにて。
アルバート通りまでぶらぶら、いや、金髪クンがいると、なぜか早足になってしまうのが困りモノ。
途中でお金を両替したかったので、彼の案内でATMに寄ることにした。
円は外国ですでに往年の輝きを失っているから、両替しようとしたのは米ドルである。
しかし機械を使ったわけじゃない。
彼がATMで自分のお金を引き出し、それでわたしのドルを目の前で交換してくれたのである。
ややこしいけど、おかげでロシアのATMがドルまで交換してくれるかどうかわからなかった。
機械はピカピカの最新式だからたぶん問題はないと思われる。
金髪クンが最近日本食を食べてないというので、おごることにした。
彼の案内で入った店は、アルバート通りの路地を入ったところにある本格的な日本レストランである。
彼はテンプラが食べたいという。
まあ、いいだろうと、この場合は日本から来たわたしのほうに決定権が、貧乏学生の彼のほうにはおごられる権利があるのだ。
3番目、4番目の写真はわたしのタブレットで撮ったもので、画質はわるい。
食事を終えてまたアルバート通りをふらふら。
大道芸人がぼちぼちと、画商や古本屋が露店を出していた。
画商も古本屋も、のぞくだけならだいぶサマになる光景である。
大道芸人をあちこちで見かけたけど、こういうのは日本にもいるからねえ。
若い娘がハトを腕に乗せて通りに立っていた。
ちょっとカノジョーといって、ハトの頭をなで、ついでに写真を撮らせてもらった。
そのままその場所をはなれた。
彼女はなにをしていたのか。
べつにアルバイトでモデルをしていたわけでもなさそうだったけど、お金も払わずに、いいんだろうか。
トイレに行きたくなったので、ファーストフードの店に入った。
混雑してトイレも順番待ちだったところを、金髪クンが身障者用が空いてますというので、失礼してそこを利用させてもらってしまった。
これは不届きな行為だろうけど、べつにあとから身障者が来たわけでもないし、わたしは切羽詰まっていたのだからやむを得ないのではないか。
あとで金髪クンも同じトイレを利用していた。
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